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第98話 ダンジョン攻略②

引き続きダンジョン攻略です!

トーマ達も参戦です!

ギルドマスターであるカルヴァリオさんのお願いでベトカルブと言う街に赴いてダンジョン攻略に臨んでいる。

その途中で数十体のモンスター達が構える部屋へと入り、協力を申し出た冒険者ギルド【アンビシャノブアレス】のAランクパーティー【飢狼団】が戦線に出るのだった。


「「「「「「「「「グルルルル……」」」」」」」」」

「「「「……」」」」

(Aランクパーティー……。どれほどの実力何だろうか……?)


モンスターの数々を前に、ガイキさんら【飢狼団】の面々は向き合い、俺達はその様子をじっと見守っている。

そして……。


「「「「「「「「「ガァアアアア!」」」」」」」」」


レア度C~Dのモンスター達が一斉に襲って来た。

そこでガイキさんが得物であるウォーハンマーを野球のバッターのように構え……。


「ウォラァアアア!」

「「「ギャァアアア!」」」


一振りで2メートルはある狼のようなモンスター圧し潰し、次々と薙ぎ払っていく。

『重戦士』が会得する攻撃系スキルを使わず、ただの【腕力強化】による一撃でだ。


「フン!ハッ!」

「「ギィイイイ!」」


ジニックさんは強く速く剣を振るっており、人獣型のモンスターを次々と切り倒していく。

こちらも【腕力強化】と【脚力強化】しか使っておらず、その剣術や身体捌きも達人のそれと言っていいくらいに洗練されている。


「ギィ!」

「ギャッ!」

「ガイキとジニックの邪魔はさせないよ!」


サリナさんは見事な弓の腕前でガイキさんとジニックさんの隙を突いて襲おうとしているモンスターの眉間や喉元を始めとする急所を矢で撃ち抜いていった。


「ガァアア!」

「ムン!ハァア!」

「ギャァアア!」


ゴージさんは大きな盾で飛び込んで来た人獣型のモンスターの一撃を受け止め、右手に握っている大味なサーベルで斬り裂いた。

その状況を前に、ウルミナさん達【ノーブルウィング】組は達観とした様子なのに対し、俺達【トラストフォース】組は驚きながら見ていた。

エレーナはウルミナさんらとの修行で実際にAランクパーティーの戦いを見てきた経験があるので、その程度は少しだけだ。

何故なら……。


(((((まだ本気ですらない……)))))


ベーススキルである【腕力強化】や【脚力強化】こそ使用しているが、ガイキさん達はギフト特有の攻撃型スキルを一度も使っていないのだ。

その上それぞれが白兵戦、中遠距離攻撃、防衛の役割を完璧にこなし互いの連携も完璧なため、数十体のモンスターは見る見るうちに減っている。


「グォオオオオ!」

「後はこの“メガベアー”だけだな」

「サクッと決めるぜ」


残りはレア度Cの“メガベアー”一体となった。


「ガァアア!」

「「シッ!」」

「ガァア?」


“メガベアー”が前脚を振り下ろすも、ガイキさんとジニックさんは洗練されているのが分かる脚捌きでそれぞれが横に跳ぶと、その眉間に一本の矢が刺さり明確なダメージを受けている。


「今よ!ガイキ!」

「オウ!サンキュー!」


サリナさんの正確な腕前で“メガベアー”にダメージを与えて動きを止め、ガイキさんがそれに目掛けて飛び上がる。


「オラァアア!」

「グゴォオオ!」


ガイキさんが降り下ろしたその大槌は“メガベアー”の眉間をモロに捉えた。

頭の原型を留めなくなった“メガベアー”は倒れながら光の粒子となって消えた。

そして……。


「どうだ?」

「す、凄いです!」

「鮮やかな連携でした!」

「“メガベアー”を【剣戟】や【剛戟】スキルなしで倒すなんて凄いです!」


俺達の下に歩いてくるガイキさん達に称賛の言葉を送った。

これがAランクパーティーなんだなと感心するしかなかった。

ともすれば、ウルミナさんら【ノーブルウィング】もと思ったら、ただ凄さしか感じられなかった。


「トーマ、君達……。これがAランクパーティーよ!」

「ハイ!良いモノを見せてもらえました!」

「そうかい!じゃあ、先に行こうぜ!」


俺達はガイキさんらの実力の一端を見れた嬉しさを抱きながら前に進んで行った。

扱う武具の性能もあるだろうが、武器術や体術、戦術などのクオリティが本当に優れているからこそ、Cランク冒険者が必ず手間取る状況もスキルなしで制圧できるって事だ。

それから歩いて数十分がする頃には……。


「「「「「「「「「「ギルルルルル……」」」」」」」」」」

(またこれか……)


またモンスターの群れだ。

しかも今度は数がさっきの倍はある。


「よし!今度は【トラストフォース】の5人も加わってもらうぜ!」

「え?」

「俺達も興味があるんだよ!エレーナ嬢が期待や可能性を感じて加入した先のパーティー連中がどれくらいか見ておきたいんだよ!」

「大丈夫よ!いざとなればアタシらも援護するし、アンタらには一緒に来てくれたAランクパーティーも後ろにいるじゃん!」


ガイキさんの提案で今度は俺達【トラストフォース】組も戦線に加入する事になった。

一時は驚いたが、サリナさんが「援護は任せな」と言わんばかりの快活な表情や手を向けた先にウルミナさんの方を見やらせる。

ウルミナさん達も「危なくなったら助けるから」とアピールするような表情を見せている。


「分かりました。やらせて下さい!エレーナはいざという時に備えて欲しい!」

「ハイ!」

「私達の腕の見せ所ですね!」

「やったろーじゃない!」

「見たところ、僕らが何とかできるモンスターの方が多めですね……。数は多いですが……」

「よし!じゃあここからは【飢狼団】と【トラストフォース】の共同戦線だ!」


俺達は大量のモンスターと向き合いながら武器を構える。



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