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妄想と刹那  作者: あまやま 想
第1章3
15/27

第1章 3-4

『まだ、日記が見つからんとって…。父さんはどこに隠したんやろうね…』


「別に出てこんでもいいけん。どんな内容なのか教えてよ。私にとっては母さんとのたった一つのつながりなんよ! 何でもいいけん教えて…。もう、どんなことが書いてあるのか、気になって妄想がすごい事になっとる」


『何が知りたいとか?』


「そうね…。おじいちゃんが見せたくないのは、おじいちゃんにとって都合の悪い事が書いてあるから? それとも他に何か理由があるの?」


 またしても、祖母が黙り込む。もし、違うならすぐに否定するはずだ。否定できないと言う事は…。


「いや、言えないなら、別にいいや…。お母さんは日記の中で、私の幸せを願っとると?」


『もちろんよ。瀬奈は刹那の幸せをずっと願っとったよ。時には子育てで悩んだり、過程の事でうまくいかなかったりしたことも書いてあるけどね…』


 祖母の言葉を、そのまま受け入れることはできなかった。言葉通りなら、祖父の行動は無意味である。そうでないから、祖父は刹那に日記を見せないのだ。


『父さんと話して、一部でも見せてあげられないかどうか相談してみる。これでよかね? 刹那』

「分かった。ありがとう」


 とりあえず、少しだけでも母の日記の事がつかめたから、今日のところはよしとしよう。

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