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退院してから、約一か月後。
パパは知らなかったけど、特に薬を処方されることがなかったんだよ。
お風呂だけは気をつけてと言えわれて過ごして、病院に述ご確認に行ったんだ。
担当医さんは手術後の写真をバシバシ撮って、話してくれた。
「経過は順調ですね。主刀医の方にも写真、メールしておきますね。」
「次回も一か月後にしましょうか。何かあればここに来てください。」
「今回の手術は通常より少なく、切る長さも小さい、世界的にも珍しいものでした。」
「私も論文を英語で書いて発表しますが、動画もユーチュー(ピー)であげたいのですが、よろしいですか?」
パパには手術動画をネットにあげるっていうことがよく分からないかったから、聞いたんだ。
「医療関係者向けの動画サイトとかですか?」
「いえ、一般の物としてあげます。世界中のお医者さんや患者さんたちが見れるように。」
そう言われると。パパは娘のあなたの顔を見た。
「分かりました。お願いします。」
そう答えて、同意書にサインしたんだ。
少し、肖像権とかお金的な物ってないのかなって、一瞬考えちゃった。
気になる方がいるかもなので、少し蛇足。
金額的に、我が家で払った金額はあまりありませんでした。
一次的に立て替えでは払いましたが。
国や市での補助金があったからです。