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娘へ  作者: 夜気記
16/20

1-4

手術は4~5時間位と聞いていた。


その間、何かあったときのため、パパとママは病院内で待っていたんだ。


4時間が過ぎ、5時間が過ぎても、まだ手術は終わらない。


不安が膨れ上がった6時間位で、やっと。


手術が成功したと言われた。


はあぁってため息と脱力。



その後、担当医さんとパパとママの説明。


びっくりしたよ。


いきなり、あなたから除去した、左上の肺を鉄皿(?)に乗せてきて。


「これが切除した肺です。写真を撮りますか?」


写真撮るの? ってパパとママが戸惑ったけど。


まあ、せっかくだからと、パパとママはあなたの肺をスマホで撮影。


なんか、3,4枚撮ったよ。なんかね。


手術は大成功で、手術動画も撮っていたらしい。


人が心配してるときに撮影って。ほんの少し思ったけど。大学病院だからか。



あ、そうそう。他の病院から来てくれた主刀医さん。


その人がすぐ帰と言うので、担当医さんが合わせてくれたんだ。


パパは。というかママも。


高名な先生らしいとは聞いていたから。


ブラック・ジ(ピー)やドクター・(ピー)のような強烈な人かと思ったら。


とても腰の低い、人間付き合いの苦手そうな方で。


パパとママがお礼を言わせてもらって。


「ええ。お子さんは大丈夫です。ええ。じゃあ、私はこれで。」


そう言って、そそくさと早歩きでいなくなったんだ。


担当医さんは「ありがとうございました。」とさわやかに。パパとママはなんか不思議そうな顔をしてたんだろうなと思う。

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