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どうして君を赦さなければならないのか
言葉だけです
「例え君が」
「どんなにも後悔で慟哭したとて」
「心根から生まれ変わったとて」
「私が君に」
「赦すだとか」
「和親したいだとか」
「そんな言葉を吐く日は」
「未来永劫、恒久に来ない」
「君がどれほどに善行を積もうと」
「誰もが君の味方になろうと」
「それで私が孤立しようとも」
「私が」
「君から受けた傷が治ることは無いのだから」
「だから」
「金輪際私の目前から消えろ」
「お前が存在していたという痕跡や気配すらも感じたくない」
「いくらでも罵るがいい」
罵ったその時、お前の謝罪の言葉はこの世の何よりも価値の無いものになる、それだけのことだ。