男女平等ホールディングス
「国会議員が男性過多だ!」って叫んでるジェンダー学者こそ女性過多だ!
男性視点からのジェンダー平等論を小説にしてみました。
もし女性の方で気分悪くなったという方、居たら覚えておいてください。
貴女方はそれと同じことを男性に対して今までさんざんしてきたってことです。
※本編にはあくまでもフィクションとして差別的表現が含まれています。
この表現を以て誰かを差別する意図は著者にはありません。
お互い心地よく過ごすため、フィクションをフィクションとして楽しめない方はブラウザバックをお願いします。
俺は茂呂。とある大企業で会長を務めていた男だ。
俺は女が嫌いだ。女はまるでカマキリのように男性の尊厳と権利を食い散らかすモンスターだ。
鏡に映った俺の表情は、女性的なものに対する憎しみ、恐怖、絶望、と言ったあらゆる負の感情で満ち溢れていた。とても、今まで「男女平等主義者」として生きてきた自分のものとは思えない。
俺が会長を務めていたのは「男女平等ホールディングス」という持株会社だ。
持株会社というのは、簡単に言えば、他の企業に資金を提供する代わりに、自社の子会社になってもらって会社に関するあらゆる権利を買い上げることで、事業を営む会社のことだ。
男女平等ホールディングスでは、子会社を買収しとき、取締役として自社の社員を送っている。
この時どんな社員を送るかについても男女平等に選考している。
たくさんの企業を買収し、男女平等な取締役会を作ることで、世のジェンダー平等を推進していこうというのが我が社の目的だ。
・・・男女平等ホールディングス 本社オフィスの一室・・・
新入社員(女性)「おはようございます!」
先輩社員(女性)「おはよう!~今朝新しく張り出されたポスター見た?」
新入社員「みました!新たに子会社を買収したので、取締役になりたい人を募集するという趣旨のものですよね」
先輩社員「そうそう!新人ちゃんも是非応募して!」
新入社員「え、私ですか!?入社したばっかりだし、それに私女性だし...」
先輩社員「何言ってるの(笑)この会社では年功も性別も一切関係ないんだよ!
なんなら、書類選考に通過するのは男よりも女性のが多いくらい笑笑」
新入社員「そうなんですね」
先輩社員「そうよ~女性は真面目に頑張るけど、男の子は男性優位な社会に甘えすぎて大人になりきれてない子が多いのよね笑笑
結果、女性差別のない環境では女性に勝てないってわけ(笑)」
新入社員「(笑)...」
先輩社員「それに、取締役に内定もらってから辞退することもできるから、とりあえず応募するだけしてみたら?」
新入社員「わかりました!してみます!」
先輩社員「書類選考の後は、面接が3次まであるから、頑張ってね!」
・・・
しかし、3次面接まで終えて取締役に内定するのは男性が多い。
これは、平等に選考した結果だ。
書類には顔写真を貼らせていないし、下の名前も書かせていない。
よって、書類選考では我々も男女差別の行いようがないのだ。
面接においても、オンラインで行い、候補者の映像はAIによって顔の特徴が削除され、表情の情報だけが我々に送信される仕組みとなっている。
音声も削除され、代わりに音声認識によるテキストが我々に表示される。
従って面接を行っても、我々が候補者の性別を知ることなど絶対にない。
男女差別を完全になくすロジックを俺たちの会社は整えたのだ。
その上で男性が多かったのだ。
・・・市民団体『国会議員に女性枠導入を求める女たち』・・・
フェミニスト1「男女平等ホールディングスの『男女平等な取締役会』はハッタリだ!」
フェミニスト2「そうだそうだ!選考方法が男性のいいように偏っているんだ!」
フェミニスト3「選考方法の偏りをなくすためには、女性を強制的に増やさなければいけない!」
フェミニスト4「そうだそうだ!女性枠を導入し、女性の声がしっかり届くようにしろ!」
フェミニスト5「女性枠を逆差別とか男性差別とか言ってる奴は馬鹿だからほっておけ!」
フェミニスト6「そうだそうだ!優遇がなくなることを差別とか言ってる大馬鹿者を相手にするな!」
フェミニスト一同「女性の力!多様性!女性枠を導入しろ!」
・・・
こうした女性たちの声を受けた俺は、彼女らの言い分も尤もだと思ったので、女性枠の導入を約束した。
また、社内公認サークルとして「女性社長会」なるものを設立し、女性を応援するような仕組みも整えた。
女性枠の導入から数年、「女性社長会」の活躍の結果か、子会社取締役に選ばれる女性の比率は、男性の比率よりも高くなっていった。それでも女性比率の増加の勢いは衰えることを知らず、
ついには女性比率は9割を上回り、男性比率は1割を下回るようにすらなってしまった。
これでは本末転倒と考えた俺は、「女性枠」を「男女別枠」に切り替えた。
女性比率も男性比率も4割を下回ることはないように仕組みを整えたのだ。
・・・市民団体『〇×高校入試の男女別枠廃止を求める女たち』・・・
フェミニストA「男女平等ホールディングスの『男女平等な取締役会』はハッタリだ!」
フェミニストB「そうだそうだ!同じスコアを記録しても『女性だから』という理由で不採用になったりしているんだ!」
フェミニストC「採用されるために必要なスコアが、女性のが男性よりも高いなんておかしい!こういった不平等をなくすためには、男共の下駄を脱がせるしかない!」
フェミニストD「そうだそうだ!男女別枠を撤廃し、男女関係なく頑張った者が正当に評価されるようにしろ!」
フェミニストE「男性の比率が極端に低くなってしまう男性差別だとか言ってる奴は馬鹿だからほっておけ!」
フェミニストF「そうだそうだ!女性より無能な男共の自業自得だ!悔しかったら女性に追いつけ!男性差別だなんてありもしないこと言ってるから女性よりスコアが低いんだ!大馬鹿者を相手にするな!」
フェミニスト一同「女性の力!実力主義!男女別枠を廃止しろ!」
・・・
俺はこの要求を拒否した。当然だ。あの時俺は「女性の声が届かない恐れ」を理由に女性枠を導入したのだ。であれば、男性の声が届かなくなり始めたときに男性も枠で保護するのは当たり前のことだ。
この経緯を理解できない人たちに何を言われても俺は動じない。
しかし、事態は思わぬ方向に動いたのだ。
女性優位になり過ぎて、ネタ切れで困っていた「女性社長会」が、男女別枠の廃止を求める『〇×高校入試の男女別枠廃止を求める女たち』と手を組み、男女別枠の廃止を求めてきたのだ。
俺は腸が煮えくり返る思いだった。しかしこの怒りを顔に出すことは一度しかなかった。
女性社長会会員1「茂呂会長、女性の機会平等のため、男女別枠を廃止してくれないのはどうしてですか。」
茂呂会長「ですから我が社には最初に女性枠を導入して女性を保護したという経緯があります。それと全く同じ保護を男性に対しても行っているにすぎません。では私は忙しいのでこれにて失礼いたします。」
女性社長会会員2「茂呂会長、話はまだ終わっていませんよ!」
女性社長会会員3「過去の経緯は関係ありません。若い女性から機会を奪うような措置をやめてくださいって言ってるんです。どうして女性を差別するんですか?」
茂呂会長「女性枠を導入していた時期においては、男性も同じように機会を奪われていたわけです。
それでも女性のために協力したんです。今度はあなたたち女性が男性のために協力する番です。では私は忙しいのっでこれにて失礼いたします。」
女性社長会会員2「茂呂会長、話はまだ終わっていませんよ!」
こんなのが毎日続いて仕事にすらならなかったんだ。ある時俺は言ってしまった。
茂呂「女性は話が長い!」
言った瞬間に俺は後悔した。
女性社長会会員1「あれぇ~?女性にそんなこと言っていいんですか?(笑)」
女性社長会会員2「今の発言、しっかり録音しましたからね(笑) マスコミに言いつけるんで覚悟しておいてくださいね(笑)」
女性社長会会員3「今やマスコミはみんな女の子の味方ですよ(笑) 女性に喧嘩売るなんてバカですね(笑)」
こうして俺は彼女らの予定どおり猛バッシングを受け、会長職を辞任することとなった。
新会長は女性の中から選ばれることとなった。それを知った時から俺は察した。
男女別枠は廃止されるんだなと。
翌日、男女平等ホールディングス新会長に「強聖Y子」が選ばれたことを知った。
これを知った時俺は悔しさのあまり泣いた。図1の通り、強聖Y子には過去社内の新人男子社員に無理やりキスするなどの強制わいせつを行った過去がある。
図1. 男子社員に強制わいせつと思われる行動をとる強聖Y子
確かに俺は会長をやめるにふさわしい女性蔑視発言をした。辞任に追い込まれたことに異論はない。
しかしだ。女性蔑視発言よりもはるかに重い罪であるはずの、強制わいせつを行った女が辞任どころか新たに就任するっていうのがただただ哀しく、虚しかった。
女が男性に強制わいせつという性犯罪を行う罪は、男が女性を蔑視する罪よりも軽いのか。
ふざけるな女共。
そして女共の予定通り、男女別枠は廃止され、今や子会社取締役はほぼ100%女性だけで構成されている。
こうして俺は人知れず女を心の底からヘイトしているのである。
強聖Y子、最低だな。