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ハルマゲドンの英雄譚  作者: 谷川ヒロシ
クラス対抗戦編
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第四十二話 共闘

 浩々と太陽が照り付ける中、俺は第一アリーナで自分の魔力値を見る。


 【自機】――魔力値152000――


 アズラエルの飽和攻撃を喰らって大分魔力が減った。しかし、まだいける。

「今度はこっちの番だ!」

 俺は二本の長剣を構えながら、アズラエルに向かって突っ込む。

 アズラエルは後退しながら、二丁の散弾銃を装備。撃ちまくる。

 俺は二本の長剣で防御するが、流石に散弾銃の弾を全て斬る事は出来ずにいた。

 こうなったら……!

 俺は敵の攻撃に構わず、突っ込んだ。

「何っ⁉」

 そして俺の黒い長剣(5)が、アズラエルの脇腹を捉える。

 それがアズラエルの魔力を5000程削る。

 よし! 狙い通り!

 だが、此方もかなりの魔力を削られた。その数20000。

 だから、俺の魔力値は132000。

 そしてアズラエルの魔力値は6000。

 このまま押し切る!

 俺は再び二本の長剣を持ってアズラエルに対し、強襲加速を掛ける。

 だが、アズラエルはミサイルランチャーからのミサイル飽和攻撃で俺を吹き飛ばす。

 更に俺が大地に叩きつけられると、二連装レールガンとサブマシンガンを二丁装備し、俺を制圧射撃する。

 俺がアズラエルの攻撃を受けていると、ファラエルとヴェロニカがアズラエルに向かって、アサルトライフルを撃ちまくる。

 だが、アズラエルは避ける処か、【アイアス】でその攻撃を受け止めた。

 その間にも俺は、アズラエルの攻撃を受けていた。

 そこにファラエルがアサルトライフルで埒が明かないと思ったのだろう。レーヴァテインで攻撃をしようとする。

 だが、それに気付いたアズラエルが、ファラエルに向かってサブマシンガン一丁を向けて射撃。

 ファラエルはそれらを避けながら、突き進む。

 その間に、ヴェロニカがミサイルランチャーをアズラエルに向かって発射。

 ミサイルがアズラエルの【アイアス】に中って大爆発する。

 俺はすかさず、アズラエルの射撃が止んだので、その場を離れてからファラエルとヴェロニカの下に行く。

「サンキュウ。助かったぜ」

 俺はヴェロニカに礼を言う。

 それに対してヴェロニカは、

「別に大した事はしていない」

 頬を赤くしながら言った。

 そこにアズラエルがサブマシンガンと二連装レールガンをヴェロニカに向けて発射。

 ヴェロニカはそれをまともに喰らう。

 まともに喰らったヴェロニカは、7500程魔力を減らした。

 それを見た俺は、

「大丈夫か? 今回復を……」

 水色の長剣(5)の特殊能力を使おうとする。が、アズラエルは、

「させるか!」

 ヴェロニカに向かって、ミサイルランチャー、二連装レールガン、サブマシンガン、散弾銃を撃ちまくる。

「危ない!」

 俺は咄嗟に、ヴェロニカを庇った。

 俺の魔力はみるみる減っていく。

「回避だ! ヴェロニカ!」

 俺とヴェロニカは、回避行動を行う。

 その間に俺は自分の魔力値を確認する。

 かなり削られたな……。

 俺はそう思いながらも、彼女達に指示を送る。

「ファラエルは中距離で、ヴェロニカは後方でアタックしてくれ! 俺が突っ込む!」

 するとヴェロニカは、

「分かった」

 素直に俺の言葉に従った。

 しかし、ファラエルは、

「雪菜。それは承諾できない。わたしの中距離装備では奴にダメージを負わせる事が出来ない」

 俺の指示に反対する。

 まあ、それはそうだろう。ファラエルはアサルトライフルで、しかも今は訓練弾なのだから……。

 しかし、ファラエルの魔力値は9200。ミサイルランチャーをまともに喰らえば、戦闘不能になる公算が高い。

 なので俺は、

「ファラエルの魔力値では、あのミサイル攻撃を喰らえば戦闘不能になる。だからここは辛抱してくれ」

 事実を口にする。

「でも……」

 納得していないファラエルに対し、其処にヴェロニカが、

「あのミサイルは、巡洋艦を一撃で沈めるだけの威力を誇る。ここはユキナに従うべきだ」

 俺を援護してくれた。

「……分かった」

 釈然としないのか、ファラエルは憮然とした表情で言う。

 だから俺は、彼女に伝える。

「ファラエルはミサイルが来たら、撃破して欲しい。出来る?」

「勿論よ。雪菜。貴方はわたしが護る。貴方はわたしが護る」

 ファラエルの決意に追随するかのように、ヴェロニカも言った。

「ユキナ。君の背中はワタクシが護る。援護は任せて欲しい」

「ああ。頼むぜ? 二人共」

 俺はアズラエルに向かって、突貫した。

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