時と場合によっては、終わりにせざるを得ない。
いつの間にか、高校生活も終わりに近づいていた。
その時期ぐらいになると、ネット小説大賞の結果が次々と発表される。それに応募した沢寺だったが、結果は一次選考落ちだった。まぁ、そんなもんだろうと勝手に納得していた。
高3にもなると、進路の決定を迫られる。沢寺は地元の大学に進学する予定である。一方の黒崎は、卒業後は実家の手伝いをするつもりだったらしいが、せめて短大は出ておけという親の説得で結局進学することになった。
2学期になると受験に向けた対策が本格的に始まる。もちろん、その間の執筆活動は依然に比べて大幅に落ち込む。それでも本文を簡潔に書き綴ったり、プロットを充実させたりと細々と続けていた。
そうした生活を数ヵ月ほどして、二人は卒業を迎えることになる。
「もう俺らも卒業かぁ。なんか早かったなぁ」
「お前ほとんど遊んでたようなもんじゃねーか」
「別にいいだろそんなん。本当は行く予定なんてなかったんだし、実家の店継ぐつもりだからそこまで学歴関係ねーし」
「うらやましいな」
沢寺は大きなため息をこぼす。
「お前ならそんなに悩まなくてもなんとかなるだろ。どうしてもってならうちの店で雇ってもいいぜ?」
黒崎による謎のどや顔。沢寺はあきれながらも何か物寂しい気分に胸を絞めつけられる。
「ま、進路がどうであれ俺は小説を書き続けるぜ」
「その思いは変わらないな」
「あったりめぇだろ」
「俺も黒崎に誘われてなければ、もしかしたら今以上に悩んでいたかもな」
「ふふふ、俺に感謝しろよ?」
数週間後、二人は無事に卒業することができた。これからは、お互い自分の道を進むことになる。
一人の小説家として…。
沢「沢寺です」
黒「黒崎です」
作「作者の紫です」
沢「打ち切りエンド?」
作「ちゃうわ」
黒「終わり方不自然じゃなかったか?」
作「気にしたら負けだ」
沢「だからあれほど…」
作「その話何回目だよ」
黒「4回目だな」
作「ご丁寧に数えてくるな」
沢「しかし微妙な話数だな」
黒「1クールも出来てないぞ」
作「うっさい」
黒「正直ここまで酷い小説は他にないんじゃないか?」
作「お前は俺をどうしたんだよ」
沢「最終回だからね、逆襲だよ」
作「作者に向かってなんてことを」
黒「とりあえず最終回なんでまとめをどうぞ」
作「えー、ここまで読んでいただきありがとうございます。この小説から、物語を書くということに興味を持っていただけたら良いなと思っています」
沢「んなわけあるか」
黒「脚色してるね」
作「せっかくいい感じに終わろうとしてるのに横槍入れるな」
沢「そんなこんなで、この小説は終わりです」
黒「よろしければ感想・評価・ブックマークお願いします」
作「それでは、またどこかで」




