書きたい小説の題材を決めたら、設計図を用意すべし。
週末。沢寺の部屋。
「あれから2日?3日ぐらい過ぎたけど、これからどうすればいいんだ?」
「お前それを聞くためだけに家に来たのなら、今すぐ帰ってほしい」
「いやいや、そんなの分かってるよ。ユーザページの使い方も兼ねて、どんな小説を書こうかって相談にきたんだよ」
沢寺は大きなため息をする。
「…どんなの書きたいんだ?」
「え?…バトルアクションとか?」
「なら、主人公が『なぜ』バトルアクションをすることになったのか、『どこを』物語のゴールにするのか、ゴールのために『なにを』するのか。そういったものを暫定的に決めればいいと思うよ」
「なるほど」
「そういう、物語の骨組みみたいなものを作るのを『プロット』って言う。これがしっかり作られていなかったり破綻していたりすると、実際に小説を書いたときに高確率で物語が破綻するから注意しなよ」
「おぉー」
黒崎は府に落ちたような顔をする。
「でもさ、プロットってどう作ればいいんだ?」
「そうだなぁ、箇条書きで書いていけばいいんじゃないか?」
そう言われ、黒崎は早速ルーズリーフに向かってシャーペンを走らす。
だが、その手はすぐに止まった。
「なぁ、沢寺。プロット書くぐらいなら、最初からしっかり書いたほうが早くね?」
「馬鹿か。プロットはそんな本格的に書くものじゃないから」
「つまり…どゆこと?」
「んー…。例えば、プロットで『彼女とデートした』って書いたとするじゃん?」
「うん」
「そのプロットを元に、本文には『彼女と、どこそこで、こんなデートをした』ってことを詳しく書き込むんだよ」
「なるほどね」
この時、沢寺は何故こんな講義みたいなことをしているんだろうと感じた。
「俺の方はいいんだけどさ、沢寺はどうすんだ?」
「え?あぁ、俺はSFで行こうかなって思う」
「へぇー。…それ、小説で書き表せるのか?」
「そういうお前もバトルアクションとかやれるのか?」
「出来ることはやるよ」
その後夕方になるまで、二人はそれぞれのプロット作成に精を出すのであった。
沢「沢寺です」
黒「黒崎です」
作「作者の紫です」
沢「唐突の真面目回に戸惑いを隠せない」
黒「いきなりどうした作者」
作「いつも不真面目みたいな言い方やめろ」
黒「いやこれコメディにするつもりだったんしょ?」
作「ちゃんとコメディやってるじゃん、ここで」
沢「ここは本文ではなく後書き。しかもメタ発言マシマシなんですけど」
作「だれも足を突っ込んだことのない領域に突っ込むのは人間の性だろ?」
黒「本文の解説してください」
作「まぁざっくりとした話、土台がしっかりしていなければ家は建つことができないってことよ」
沢「この話がいらないほどの説明」
作「苦労して書いたこっちの身になれ」
黒「今回はここまで」
沢「次回をお楽しみに」




