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第7話:真面目な質問、不真面目な答え

 

 今日はなんだか天気がいい。お日様も元気いっぱいって感じだ。


いつものように幾斗を起こしに行った。今日の告白が成功してしまえば、私はもう幾斗くんを起こしに行けないのでは?もしかして、一緒に登校できるのもこれで最後かも・・・・


 そんなことを思っていると、決心が鈍りそうになる。


決心したことは、決心したこと・・・・・。絶対に曲げない。

 それは、生徒会長としての威厳と誇りを持ってこそ、出来る事なのだろう。



 学校につき、授業がはじまり、あっという間に昼休み。弁当を食べながら安曇は雛菊に「ありがとう」とか感謝の言葉を言ってた。雛菊はそれを耳には通すが、流してしまっていた。


 わざとではない。すべては幾斗を想う気持ちでだった。




放課後、こんなに1日が早く感じることがあるとは・・・・雛菊はそう思った。できるだけ永くあってほしいと願った授業もあっさり終わってしまいもう時間である。心臓が自然とドキドキしている。とりあえず、幾斗を捕まえなくては・・・・


 「赤城くん、ちょっといいかなぁ?」

 「んだよ?」

 「ちょっと屋上いかない?」

 「なんで?」

 「お・・・面白いものやってるんだよ・・・・観に行こうよ」

幾斗は不思議そうな顔をした、  

 「屋上で?」

 「う・・うん」

 「面白くなかったらぶっ殺すぞ?」

 「う・・・うん」

そうやって、なんとか幾斗をさそうことに成功した。


 雛菊は、屋上へつづく階段をのぼりながら幾斗に話しかけた。

 「赤城くんには、好きな人とかいる?」

さりげなく、聞いてみると

 「うん。・・・いるよ」

さりげなく答えられた・・・・

 「誰?」

心臓がバクバクする、なんでだろう?答えが怖くて怖くてたまらないようだった・・・しかし、幾斗は

 「教えねーよ。バーカ」

舌をぺろっとだして、雛菊を笑うと走って屋上にかけだして行った。




 私の役目は終わった・・・・そう思い屋上の1個下の階の階段に座っていた。自然に涙がこぼれていた。まだ、失恋したわけじゃないのに・・・そう自分に言い聞かせていたが、あふれ出す涙を止めることが出来なかった・・・・。




 





  

この前、お手紙、コメントありがとうございました。うれしくおもいます。ありがとうございました。

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