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第5話:友と想い人は一緒にやってくる。

ピンポーン

 雛菊は今、幾斗の家の前にいる。緊張しながら、チャイムを鳴らした。

 「はーい」

 出てきたのは幾斗くんじゃなくて、髪の毛を2つに結んだ小さくて可愛い女の子だった。たぶん小学生くらい・・・・。

 「どなたですか?」

そうきかれて雛菊はどう答えるべきかなやんだ。正直に言うべきか。

 「あ・・あの」 「あぁ!兄ちゃんの彼女か。待ってて、にいちゃん起こしてくるよ。」

 「か・・彼女じゃ・・・」

言い終わる前にその子は家の中に引っ込むとなにやら声がして、髪がぼっさぼさの幾斗がでてきた。

 「あっ。会長。おはよう」

のんきな声が聞こえる。この人本当に不良なのか?

 「あっ・・その・・・む・・迎えにきた。」

 「もう、そんな時間?」

 「うん」

幾斗は、部屋に引っ込むと、パンを1枚くわえて出てきた。もちろん制服は着てた。着崩してるけどね・・・・。

 学校へ向かう道、一人の女子が2人に声をかけてきた。


 「赤城くん。おはよう。あっ!会長さんだ。おはよう」

そのこは同じクラスの糸河安曇いとかわあづみである。雛菊の斜め前の席に座っている人である。

 「よぉ!」「おはよう」

とりあえず答えといた。幾斗くんと、安曇さんの関係ってなんだろう?

 3人で学校に登校。ちょっと前の私からは、想像できないことである。とりあえず、数ある疑問を解き明かそうとする。

 「ねぇ、幾斗くん。あの時家にいた女の子だれ?」

 「あぁ・・・妹。」

 疑問解決。

 学校について、席にすわり糸河さんに聞いてみた。

 「ねぇねぇ 糸河さんと、幾斗くんてどんな関係なの?」

 「私?幾斗くんの舎弟だけど?」

 「えっ?なんで?」

 「自分で、立候補したの。だって、幾斗くん強いし。私、前いじめられてたんだけど、幾斗くんの舎弟になってからなくなったから。感謝してるんだ。」

 幾斗くんて・・・本当に不良?

 「ねぇ。会長さんは、幾斗くんとどんな関係?恋人?友達?舎弟?」

 「えっ・・・・・と。どうなんだろう?友達かな?」

実のところ、友達かどうかも怪しい・・・・

 「会長さんは赤城くんのこと好きなんじゃないの?」

 「えっ?なんで?」

 やけに、焦ってた。雛菊はわかってた。これは、ヒミツの話だが、自分が第2話目くらいから幾斗のことがすきなことを・・・・・



それから弁当の時間になった。また1人か。そう思うと悲しくなる・・・・弁当箱を開こうとしたら、安曇が近寄ってきた。

 「会長さん。一緒にお弁当食べない?屋上で。」

 「えっ?いいの?」

 「もちろん。いこうよ」

すごく嬉しかった。屋上に行くと、幾斗がいてコンビニ弁当をむしゃむしゃと食べていた。

 「おう」

軽く、返事をする幾斗。

 3人で円を書いて食べる弁当。最近、いいことづくしかな・・・・。あの不良グループの人たちにお礼の手紙でも書こうかしら。

そんな、冗談を脳内で作成しながら、雛菊は弁当をゆっくり食べていた。


 「あぁー疲れた。」

そう言って、弁当を食べ終わった幾斗は、屋上でゴロリとよこになった。寝ちゃった・・・・


 幾斗がねてから、安曇と雛菊は少し話をした。

 「会長さん、明日も一緒にお弁当食べませんか?私、はずかしいことに友達がゼロでして・・・・・。」

はずかしそうに、安曇が言った。雛菊は笑いながら。

 「じゃあ、今日から友達ゼロじゃないわね。明日も一緒に食べよう^^。」

雛菊の言葉、安曇の笑い声、幾斗の寝言・・・・・3人の世界が1つにつながったような一瞬だった。


 「眠くなっちゃった・・・」

そういって、安曇も床に寝転がると、空を見上げていた。雛菊も隣で横になる。


 青く澄んだ空、白い雲 その下で3人はスヤスヤと昼寝をしていた・・・・・。






キーンコーンカーンコーン

 チャイムが鳴る。授業開始のチャイムか?腕時計をみると、すでに授業が終わっていた。




 「私・・・・生徒会長なのに・・・・」






会長はひどく、おちこんだとさ。

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