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第4話:校門を出る時間です♪

今日1日、待っていた彼が今、目の前にいる。


「いってーな」 

赤城幾斗は、怒鳴って雛菊に言った。いい気持ちで寝てたのに起こされて不機嫌なのだろう・・・。

 「てっめ!喧嘩売ってんのか!?ってあれ?会長じゃん。どったの?」

と聞いて、雛菊を見下ろすと雛菊は涙をいっぱいためた目で幾斗を見上げていた。

 「え?ええ?あれ?んだよ。俺なんかしたか・・・」

安堵の涙がこみ上げてきて、幾斗はそれにおどおどしていた。

 「あぁ?オイ、コラ!会長こっち来い!」

そういいながら、不良達が雛菊に近づいてきた。幾斗は雛菊が何で今にも泣き出しそうな顔をしてるのかがわからずに、とりあえず雛菊に

 「おい、誰に泣かされた?俺か?俺なのか?」

そう聞かれて、雛菊は首を横に振って口を開こうとした。しかし、その瞬間1人の不良が雛菊に飛び掛った。

 グキ

鈍い音が響き、幾斗の声が聞こえた。

 「会長を泣かしたのテメーラか!?ぶっ殺すぞ?」

この学校の不良が何人束になってかかっても、幾斗の相手にはならないだろう。彼が一歩、歩くたびに不良達は後ずさりしていた。

 「ビビリが!」

幾斗が今度は飛び蹴りをくらわせたあと、アッパー、回し蹴り、ストレートなど数多くの技をくりだして不良達をフルボッコにしてしまった。不良達が屋上でのびてるのをあとに幾斗と雛菊は学校を出た。

 無言で歩く2人、何か話さなくては、なにか話したい、そう、雛菊は思って。

 「学校来てたの?」

 「ん?ああ。」

 「なんで、教室来なかったの?」

 「だって、寝坊しちまってさ。遅刻した。途中から教室とか入りたくないジャン」

そう言って、笑ってた。

 「その生活毎日つづけてるの?」

 「うん」

 「じゃあ、明日から起こしに行ってあげるわ」

冗談のつもりで言った言葉だった、きっと「えっ!いいよ」とか「タリー」とか言われて終わるんだと思ったら、

 「えっ?マジ?じゃあヨロw」

えええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!意外な反応驚きでいっぱいだ。

 「俺んちあっこだから。」

指差した先には、おんぼろのマンションがあり、幾斗の家は2階の202号室だそうだ。

 「じゃーね。」

そう言って幾斗は帰っていった。雛菊はそれを見送ったあと、自分の家に帰ろうとした。





 家に帰り着いて気が付いた。


 ラーメン代返すの忘れてた。


             ポケットには100円玉1枚と、500円玉1枚が入っていた。


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