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第19話:〜夜鷹の夢〜鬼殺し編!

サブタイトルは、内容とあんま関係ありません。





時は10月17日・・・・・


 

 雛菊は今日、学校の帰りに、安曇、美貴と近くにあるデパートに来ていた。

 

 去年オープンしたそのデパートはかなりの規模で、電気屋、本屋、食品売り場、プラモ屋、おもちゃ屋、数々の服屋、その他雑貨屋など数多くの店の集合体であった・・・・

 なぜ、3人がそんなところをうろついているかと言うと3人とも目的があるのだ。


 美貴の目的は極めて簡単。買いたい服があったらしい・・・・


 安曇はというと・・・・安曇の妹、糸河龍子いとかわりゅうこの誕生日プレゼントを買いに来ていた。


 雛菊は・・・・最愛の人、赤城幾斗に誕生日のプレゼントを買いにきていたのだ・・・・


 

  実は幾斗と安曇の妹の龍子は誕生日が10月20日で同じなのである。



まぁ、そんなこんなで買い物の真っ最中なのでした。


   雑貨店で・・・・


 「ねぇ、龍子にはどっちがいいと思う?」

ちいさなくまのぬいぐるみを2つ手に持って、安曇は雛菊に聞く

 「え・・・と・・・うーん わ・・・わかんない。」

当然の返答である・・・・・・なぜって?雛菊は龍子を一度もみた事がないし、しゃべったこともないのである。それに、安曇が持ってきた2ひきにくまのぬいぐるみもあまり変わりがない・・・・ようするにどっちでも同じなのである。

 「お・・・おんなじじゃないよ!ほら、耳の長さが違う!」

こまけぇ!そんなところまでわかるかぁ!つか、そんなに変わってねぇだろうがぁ!!(作者の突っ込みです。お気になさらず・・)

 「じゃあくまと猫のぬいぐるみどっちがいいと思う?」

今度の質問は簡単だ・・・・雛菊は

 「ね・・・猫のほうがかわいいと思うけど・・・・?」

と答えた、安曇が参考にしてくれたら何よりである。しかし、安曇は

 「えー 絶対くまのほうがいいよ。よしっ!くまにする。」

と結論を出していた。


  じゃあ聞かないでほしい・・・・・


              当然の思想である。


 レジに安曇はくまのぬいぐるみを持っていって、お金を出していた・・・


雛菊は迷っていた。幾斗になにをあげれば喜ぶか・・・そういう経験が少ない雛菊は、年頃の男子が(しかも不良が)なにをあげれば喜ぶのかまったくわからなかった・・・・


 人に聞くのが一番かと思い、雛菊は安曇より頼りになりそうな美貴に聞いた。

 「ねぇ、幾斗くんにプレゼントしようと思うんだけど、なにがいいかなぁ?」

美貴はそれを聞いて、腕を組み考えるポーズをしていた・・・かれこれ3分ぐらい・・・・そして

 「会長の・・・・」

 「わ・・わたしの?」

 「身体!」

顔が真っ赤になっていたに違いない、雛菊は美貴をポカポカ殴りながら

 「バカー!」

 「冗談だっツーの!ちょ、おちつけぇ〜」


 美貴はだめだったので、安曇に聞くことに・・・・

 「ねぇ、幾斗くんにプレゼントあげようと思うんだけど、なにがいいかなぁ?」

 「うーん、わからないかなぁ?」

さ・・さすが・・・私より経験あるからすぐわかるんだぁ〜

 雛菊は期待した。

 「だから、やっぱ年頃の男子が喜ぶのは・・・・」

 「よ・・・よろこぶのは?」

 「身体!」

ガックリきた。それじゃあ美貴と一緒じゃない!まったくもって参考にならない!  いや・・・まてよ、安曇や美貴が本気で言ってるんだとしたら・・・?

 て、ダメダメダメェー


これ以上このネタで書くとR指定しなくてはいけなくなってしまいますww



 「もぉ!2人とも冗談言ってぇ!」

頬を赤らめながら、雛菊はプンスカ怒っていた。

 「だって、かいちょーイジメたらムキになるから可愛いんだもん。」

 「そうだよそうだよ。」

 美貴と安曇が声をそろえて言ってた・・・・


    そんなこと言われても嬉しくない!

 

 「じゃあ、真面目な話!赤城くんは不良だから、やっぱアクセサリーとかいいんじゃない?」

安曇にしてはまともな意見だ・・・・

 「アクセサリー?って言ってもいろいろあるじゃない・・・・」

雛菊がそう言うと

 「例えば、ネックレスとかさ・・・どーよ」

美貴はネックレスを提案・・・・

 「ほかにもいっぱいあるよぉ〜チェーン、ブレスレット、ピアス、イアリング、ピアカバー、Mピアス、ベロピアス、ネイルピアス、リング...


ベラベラ喋りまくる安曇をみながら立ち尽くす、雛菊と美貴であった。

 なんで、そんなに詳しいんだろう?そんな疑問は後にして雛菊は


 「あ、あのさぁ、やっぱよくわからないから、ネックレスにする」

雛菊がそう言うと、なぜか残念そうな顔をしながら安曇は

 「そう・・・」

と返事をしていた・・・・



 ネックレスにきまったのはいいが、ネックレスにだって何種類もあるのだ・・・・この雑貨店だけでも軽く100種類はある・・・・形、色、質、大きさなどもそれぞれ違う・・・・・

 


  他人のプレゼントを選ぶのは、これが楽しいと思う人も世の中にはたくさんいるのだろうが、俺はあまり好きになれない・・・(作者談)



「かいちょ〜これなんかどうよぉ?」

 美貴がネックレスの1つを指差して言った。そのネックレスは、銀で作られた女の人の裸?のような形のネックレスだった。

 「それ・・・幾斗くん。怒ると思うなぁ〜」

はっきり言って、そのネックレスはキモかった・・・・

 「じゃあ〜これは?」

安曇がでっかいハートのついたネックレスを指差す・・・・

 「えっとそれは・・・・変じゃない?というか、ハートがでかすぎでしょ?」

チェーンに似合わず、ついているハートはかなりの大きさだった・・・・



 こんなふうに、あーだ、こーだ言っている間に、2時間も時間がたってしまった・・・・


 2時間、3人が頭をよせて考えた結果(真面目に考えたのは雛菊1人・・・・)幾斗へのプレゼントは縦長の銀板に小さなハートの石がはめ込まれているものに決定した・・・・


 3人は、暗い夜道を通って家に帰らなくてはいけなかった・・・・自分らが悪いのだからしかたがないが・・・・




 家に帰って、ネックレスを包みに入れる。キレイなリボン。キレイな袋。

        全部自分で買ったものだ・・・・



 問題は、どうやってわたすかである。


 とりあえず練習をしてみる

  「幾斗くん。いつもありがとう。これは、誕生日のプレゼント」

   うーん、ノーマルすぎ・・・・

  「別に幾斗くんのために買ったわけじゃないけど、あまってたからあげる!」

  うーん なんかツンデレみたいでやだなぁ・・・

  「幾斗くん、このネックレスを私だと思って、つ・け・て」

 キモイな・・・それは・・・・

  「これ・・・やる・・」

 それは、冷たすぎでしょ・・・・・


  そんなこんなで悩んで、結局決まらなかった・・・・


   ラブストーリーなら当然のようなネタなわけでして・・・・


          そんな悩みの多い生徒会長はついに本番の日を迎えてしまう。



 10月20日の朝。


安曇の計画では、龍子(安曇の妹)の誕生日会を安曇の家でやるので、それに幾斗をよんで、一緒に祝う・・・

   そんな、すごく単純なアイデアに生徒会長、美貴、武藤、友一は大賛成していたのだ・・・


  学校にて、安曇が5人に、誕生日会に出席する人数を発表した


 出席するのは

安曇、武藤、友一、美貴、雛菊、幾斗、龍子、露子(幾斗の妹・・・第5話参照)の8人である。


  実は、龍子と露子は幼いころから仲がよく、現在も同じ小学校に通う親友同士だ。


      糸河家と赤城家はそんなふうな関りがあったのだ・・・・


 



          

 「もちろん、全員出席だよね?」

と安曇が5人に聞くと





 






「あぁ、・・・俺はいけねぇーや・・・・」




    



    そう、幾斗が呟いた・・・・・・



 



 

久しぶりの投稿です。呼んでくれたかた、ありがとうございます。


 できたら、コメント、感想、お手紙、評価、どれでもいいのでやってください。お願いします。

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