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第17話:番外編1、オタクとギャルのラブストーリ♪

今回は少し、番外編です。新メンバー登場






    秋,そろそろ夏の猛暑も終わり、食欲だとか、読書だとか、スポーツだのの秋がやって来る・・・・


 ここ、青海高校も本格的に秋に染まってきていた。そんな、普通の高校の1年B組6班のことである。


 1人は優等生、2人は超不良、1人は不良の舎弟にして彼女・・・・そして、もう1人居るはずなのだが高校が始まって夏休みも終わったというのに未だに顔をみせないやつがいる。ようするに引きこもりである。

 その引きこもりの少年は、さすがに夏休みが終わったのに学校に1度も行かないというのはマズイと思い、今日、高校生活初めて、学校に登校したのだ・・・・

 その少年、佐山友一さやまゆういちは学校に来て思った。

     来なければよかった・・・・



 学校に登校し、教室に入ったら「お前だれ?」って目で見られる。そりゃあ登校したこともないのに誰かが知っていたらおかしい・・・


 自分の机に着席すると、隣はスゴイ美人・・・後ろは・・・髪を青に染めた不良・・・・前は普通?の女の子でその横は金髪、ピアスの不良だ・・・・


 「おい、お前誰?」

幾斗が突然、友一に話しかけた。

 「ひっ! あの・・・その・・・佐山友一と言います・・あの・・その」

 「ふーん、みかけねぇ顔だなぁ?」

幾斗がジロジロと友一を見回した。友一は怖くなって、

 「ア・・・あの・・・すみません。その・・・」

 「はぁ?」

普通に言ったつもりなのだろうが怖い・・・幾斗は不思議そうな顔で友一を見た。睨んだとも言う・・・・

 「幾斗くん。そんな怖い顔で言わなくても・・・」

雛菊が幾斗に言った。

 「俺、そんなに怖い顔してっか?」

 「うん」



 雛菊と幾斗は普通にしゃべっていた。

 友一は思った、なんでこの人、こんな不良と話せるんだろう・・・?


 授業が始まり、先生が話し始める。武藤も幾斗も安曇も寝息をたてながら寝ている。


 この班でまともに授業を受けているのは雛菊と友一だけだ・・・・






 授業中友一は思った、どうせ学校に来てもぼくは1人だ、友達もいない。なんのために学校に来ているんだろう・・・・

やっぱ俺には引きこもりがお似合いだな。明日はまた部屋から出るのをやめよう。明日はどのゲームをして遊ぼうか?


 別にゲームが大好きなわけではない。友達がいないから学校に行っても楽しくない。だから、学校なんて行きたくないのだ。


 なんだかんだで昼休憩、さっさと弁当食べてしまおう。そう思った。一緒に食べる相手なんかいない・・・そう思って弁当箱を開けた瞬間。


 「おい、ユーチつったか?お前も一緒に飯くわねぇ?」

幾斗が急に声をかけてきた・・・・

 「え?あっのぉ・・・そ・・・」

 「あぁ?どうなんだよ!はっきりしろよ!」

幾斗が怖い顔をし始め、友一は断ろうと思ったが、安曇が隣で「ユーチ君も行こう行こう〜」とはやし立てたので結局ついていってしまった・・・


 幾斗たちについて屋上行くと、屋上にはあの金髪、ピアスの不良と隣の席の美人の女の子がまっていた。

 「わりぃ〜おくれた。」

 「新入り連れてきたよ〜♪」

幾斗と安曇が軽くあいさつすると友一を紹介した。

 「ユーチつうらしい」

幾斗が言った・・・


  ぼくの名前は友一だけどなぁ・・・こわいなぁ


 友一は弁当を食べながらそんなことを思っていた。




 それから、毎日、学校に来た日はこの4人組と弁当を食べる事になった・・・


 この4人が、悪い人たちではない事はわかったが・・・そんなに好きにはなれない。こんなうわっつらだけの集団なんか・・・こんな暴走族みたいな集団なんか・・・好きになれるはずない。

 そんなことを思いながら毎日が過ぎていった・・・・学校に友一が行かなくなると、行かなかった日にかならず友一の家に4人が尋ねてくるようになり、学校にいくしかなくなってしまったのだ・・・・



 はぁーめんどくさい!


 

 


 





 それからしばらくしてのことであった。いつしか雛菊を殴った青海高校の不良集団が廊下をのし歩いていた。最近、また調子に乗り出した彼らは学校の西側トイレを本拠にして学校を荒らしまわっていた。


今日も、廊下に落書きをしている真っ最中である。 


 そこに、1人のギャルが歩いていた。化粧にパーマ、マニキュアといった具合に顔黒以外ちゃんとやってるギャルであった。彼女はこの学校でも有名なギャルで、なぜ有名かは簡単。

 1匹狼だかれである。つまり、友達がいないということ・・・・・・

友達がいないギャル、初めて聞いたという人もいるのでは?


 なぜか、この話には孤独を生きる人たちが多いのはなぜ?(作者談)


 そんな、ギャルの少女が廊下を歩いていた。当然、不良集団は彼女を絡んだ。

 「おい!ねぇーちゃん。ココを通りたきゃ金だしな!」

 「そうだ!金だせこらぁ!」

威しをくらい、ギャルの少女もさすがにビビッていた。しかし、彼女には彼女なりのプライドがあるようで

 「嫌です!」

とすっぱりこと断った・・・・

 「はぁ?調子乗ってんのか!」

不良が叫ぶが、恐怖を顔に出すことなく、

 「お前らがな!」

つまらん意地張って、怪我するのはたいてい弱いもの・・・・どうして、こんなやつらがいるんだろう・・・・

 「今なら、まだ許してやるぜ?」

不良の最終警告を彼女は完璧に無視した

 「お前に許されなくてもいい!」


 そう言い放ったと思ったら、当然のごとく殴られた。

 彼女は床に倒れた、不良達はマジでキレていた。彼女は半殺しにあうのは間違えなかった。そう、間違えなかったのだ・・・・そしてその綺麗な顔が傷物にされてしまうのだろう。誰もがそう思った。


 「や・・・やめろよ」

そこに、虫の鳴くような声がした。つまり小さな声が・・・

 「あぁ?」

不良達がいっせいに振り向いた。

 「や・・・やめろって言ってんだろ。」

そう言い放つのは、引きこもりだった友一だった。


 不良達はいっせいに笑って、友一を見た、そして......







 





  ここ、保健室で、傷まみれになった友一をギャル少女、山中美貴やまなかみきが手当てしていた。

 「あんたさぁーなんであたし助けたわけ?」

美貴が友一に質問した・・・友一は当然のように言った。

 「君が・・・いじめられてたから・・・」

本心は違う、美貴が友一の好きな恋愛ゲームの主人公の似てて可愛かったからであった・・・(単純)

「そうなん・・・あんがと、でもむちゃすんなよ。」

ギャルはひきこもりに向かって微笑んだ・・・・

 「まさか、あんたみたいなのが助けてくれるとは思わなかったからな!感謝してるぜ」

美貴はそう言って、保健室を出て行った。


  残された友一は胸がキュンと来るのを感じた・・・・



         これって、鯉? (変換間違いじゃないですよww)





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