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第16話:のほーんでアッハーンな秋

今回は真相の大公開です。


 



 「会長さん〜大丈夫?」

 「会長、無事ですか?」

そう言いながら2人の男女が入ってきた。まさしくそれは武藤勇気と糸河安曇だった・・・・

 2人とも頭に三角のパーティー帽子をかぶっていた・・・・・

 「う・・うん」

幾斗に抱かれたまま雛菊は答えた・・・・

 「2人ともどうしたのその頭の・・・えっと・・・帽子・・?」

当然の疑問に武藤、安曇、幾斗はニヤニヤしながら

 「いやぁ〜本当は会長が生徒会室で1人になった時にクラッカーを鳴らしながら誕生日会を決行してビックリさせる予定だったんだけどよ・・・」

幾斗が残念そうに呟く・・・・

 「日向野先生が生徒会室にいて、会長さんとあんなことやってるんだもん」

安曇も続いて言った。

 「困っちゃいましたよ。正直、かなり驚きました。」

武藤が感想を述べ・・・


 雛菊は少し前に事を思い浮かべる・・・・かなり恥ずかしくなる・・・・


 私、あんなとこみられてたんだ・・・・・


 「まぁ、でも会長が無事ならいいっか!」

幾斗がそう言うと3人はニッコリ笑いながら


 「かいちょー誕生日おめでとぉ!」

クラッカーが鳴る、今年は最高の誕生日になりそう。雛菊はそう思った・・・・




 


 「うぅぅっぅうう うん?っておい!コラァ!」

突然、日向野が復活した・・・立ち上がると雛菊に近寄ってくる・・・またかぁ!


 パーーーン パーーーン スパパーン


まぁ、当然のオチで日向野が床に倒れた・・・顔面に幾斗が最初に、武藤が2回目に、最後に安曇が強烈なビンタをくらわした・・・・・


 正直、可愛そうだ・・・・ まぁ自業自得だけど・・・・・







 ウゥーウン  


パトカーのサイレンの音が外でする。

 そう、パトカーはここに近づいてきているのだ・・・・


  「会長さん〜わたしが呼んどいたよ〜ポリスさん」

安曇がニコニコしながら答えた。













  その後どうなったかというと


青海高校の体育教師、および生徒指導担当の日向野正行ひがのまさゆき氏は婦女暴行、変態罪で警察に逮捕された。その後の調べで麻薬を乱用し、極度な幻覚、妄想症状に襲われていた事がわかった。

 雛菊も、被害者として警察にイロイロ聞かれたが、何事もなく終わった。あったことと言えば、そのニュースを聞いた雛菊の両親は遠い遠い外国からすっ飛んで帰ってきた。まぁ、少し遅れた誕生日会もしたらしい。


 幾斗の迷惑発言の件の真相は実にアホらしいものであった・・・・

日向野によって、幾斗、武藤は雛菊に近づくなと指導を受けたらしい。日向野は

 「お前らが雛菊に近寄るから、雛菊は勉強にも集中できないと言っていたぞ!もうちかよるな!」

こんな感じの指導をしていた。まぁ、わかるとは思うが、日向野が幾斗たちを雛菊に近寄らせないための嘘だ・・・・


 雛菊に近寄らなくなった幾斗に理由を聞きに行った安曇・・・・

 幾斗は

 「俺が雛菊に迷惑かけてるから・・・」の意味で「迷惑だからだよ!」

と言ったが、安曇は聞き間違えて、というか意味を確認せず雛菊に伝えたのだ・・・・


 やれやれ


 日向野の事件が終わったあと、誤解はとけて一件落着した・・・・。




  まだ、カップル成立とまでは行ってないもの、前よりは比べ物にならないほど幾斗と雛菊の距離は縮まった・・・



 今日もまた屋上で弁当を食べている。こんなに学校が楽しいなんて・・・・


 雛菊は、深く幾斗、安曇、武藤に感謝していた。


 この人たちがいなかったら私、どうなっていたんだろう・・・・・

  そんなことを思いながら、今日も1日が終わる。


 ココが私の居場所!今は胸をはって言える。それは雛菊だけではなかった。







   今、生徒会の会議の時間だ、生徒会室で各委員会の委員長が集い、会議している。


 そんな、生徒会室のドアの前に2人の不良がヤンキー座りしていた。武藤と幾斗だ!


 あの事件以来、生徒会室に雛菊が居る時は2人がドアの前で番を張る事になった。


 その恐ろしいほどの守護の力に、青海高校内では「生徒会守護隊」または「生徒会親衛隊」とよばれるようになった。


 後に雛菊たちが卒業した後、正式に委員会として発足するほどだった・・・


 どんな高校だよ!














 学校の帰り道、幾斗と雛菊は商店街を歩いていた。あまり人がいなくなってしまった商店街をコシパンと優等生が並んで歩いていた。


  「ねぇ、赤城くん・・・・」

雛菊が幾斗に話しかけると

  「会長、もうつるみ始めて結構立つぜ、幾斗でよくね?」

 幾斗の言葉に雛菊は少し頬を赤らめながら

  「えっ・・・あ・・うん・・じゃあ幾斗くん」

少し照れくさかった、下の名前で呼ぶだけでこんなに照れくさいとは・・・・

  「んだよ?」

 幾斗になにげない返事に雛菊は



  「じゃあ私のことも雛菊って呼んで・・・」


 ドキドキの瞬間・・・・

  「いいぜ!」

 

  雛菊は立ち止まってしまった、その言葉が嬉しすぎて・・・何気ない日常がこんなに楽しいなんて・・・


  「はやく〜行くぞ雛菊〜」

  「あっ〜 ごめん〜」


 幾斗の背中を追うように雛菊はかけていった・・・・。



















         次回、新メンバー登場・・・・



 


いやぁ、これからが大変です・・・コメント、感想くれたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

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