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第15話:Black day 消せないロウソク

少し、変態になってきたような・・・すみません。



今日、9月6日は山内雛菊の誕生日である・・・・世間一般の高校生の誕生日というと友達や彼氏、親などからプレゼントをもらい、祝ってくれるというのが普通だろう・・・・・


 そんな中、普通の誕生日をおくれない女子高生がいた。誰かはわかると思いますが・・・・そう、山内雛菊である・・・・・


 

  キーンコーンカーン.....

朝、雛菊は学校に来るのが苦痛でしょうがなかった・・・・昨日、幾斗が言ったことがあまりにもショックでしょうがなかったからだ・・・・

 登校中、足が重くて何度も立ち止まった・・・・学校に行ったらまた迷惑かけるんじゃないだろうか・・・そう思ったからであった。

しかし、行かないわけにもいかず、結局学校に到着した・・・・





 学校では、幾斗は言うまでも無く、武藤と安曇が今日はやけに冷たかった・・・・なにか話そうと声をかけると生返事が返ってくる・・・・


 とうとう友達も無くしかけているんじゃないだろうか?

雛菊の心の傷は深くなるばかりだった・・・・・


           そして、授業が始まった・・・・


 先生の話なんか耳に入らないまま午前の授業が終了してしまった・・・・今日も静かに1人で弁当を食べるはめになった・・・。




 私は、友達ができたからってすこし調子に乗りすぎていたんじゃないだろうか・・・・だから、みんな・・・


 雛菊は心の中で深く反省していた・・・・。別に彼女が悪いわけでもなんでもないのに・・・・・・


3人は今頃なにをしているのだろうか・・・屋上で楽しそうに弁当を食べているのだろう・・・

  涙をこらえながら、雛菊は弁当を口に押し込んだ・・・・



1日の授業が終わるのがすごく永く感じられた…時計壊れてるのかも(違います)


 しかし、時というのはちゃんとたつもので、永く感じられても時は流れているのだ…




授業が終了し、生徒は各自、部活に行くなり帰るなりしている。雛菊にはまだやるべき事があった…もうすぐはじまる文化祭の資料をまとめなくてはいけないのだ。


 誰もいない生徒会室に入り、会長専用の机に座ると1人黙々と仕事を始めた。

すると、突然携帯電話の着信音がなった…

 「はい、山内ですけど?」

電話に出るとそれは実の母からであった…

 「雛菊?私よ〜元気にしてる?」

 「あ・・お母さん。うんしてるけど?」

母の問いに雛菊は何もなかったような口調で返事をする…


 今日、雛菊の母と父は家に帰ってくる予定なのだ、そりゃあ実の娘が16歳の誕生日をむかえると言うのに、ほっとくわけにもいかない。今日、両親が家に帰ってくるのだ。雛菊は心の奥では心底楽しみにしていた…

 すると、母は

 「あのね、雛菊…今日、私もお父さんも家に帰れなくなっちゃたのよ…ごめんね」

 「え?そ・・そんなぁ…」

 「本当にごめんね…いまの仕事が一段落したらすぐ帰るから…」

雛菊は内心、本当にガックリきていた。久しぶりに両親に会えると思ったら帰ってこれないと言われたのだ。

 誰だってガックリするのが普通。そしてダダをこねるのが普通かもしれない…

しかし雛菊はまったく声を変えず

 「いや、いいの。予想はしてたから。じゃあお仕事頑張ってね。じゃあ」


 プツリと電話を切ると雛菊は机にうつぶせになってしまった・…


こうも不幸が続くと誰しもそうなるだろう…まして、雛菊は今日誕生日なのだ…


 5分ほどうつぶせになっていたがまた顔を上げてまた黙々と仕事を再開した…







そこへ







 「お誕生日おめでとう。ぼくの雛菊」

そんなキモイことを言いながら誰かが突然生徒会室に入ってきた・・・・。


 「だ・・・だれ?」

雛菊の問に入ってきた男は

 「ぼくだよ」

そう言って、顔をみせる


 そこには、雛菊が予想もしていなかった人物がいた・・・


  え?せ・・・・せんせい?


 「先生・・・?どうしてんですか?ていうか、ぼくの雛菊って・・あのぉ・・なんの冗談でしょうか?」

そう、そこに立っていたのはまさしく生徒指導の先生。日向野だった・・・

 「じょうだんなんかじゃないよ。君はぼくのものじゃないか」

何気ない口調でとんでもない事を言い出す。さすがの雛菊も

 「え・・その。先生!そういう冗談、本当にやめてください。」

と拒絶の態度をとった。しかし、日向野は雛菊の話をまったく聞いていない様子だった。ニヤニヤしながら雛菊を眺めている。それはとてもいやらしい目つきだった。

 雛菊は危険を感じ、外に出ようとするがドアの前に日向野が立っているため出れない・・・逃げ道が無いか周りを見るがそんなものどこにもない。 ヤバイ・・・・



そうしている間に、日向野はジリジリと雛菊に近寄ってきていた・・・・。何がどうなっているのかまったくわからない・・・・。なぜ私はこの先生にねらわれているの?雛菊は日向野に精一杯の拒絶の言葉を言った

 「先生、やめてください。本当に.....

言っている途中、日向野がいきなり前進してきて雛菊の腕をガシっと捕らえた。

 「イタっ!や・・やめて!!」

 「そんなこと言っちゃって・・・本当は嬉しいくせに」

そんな妄想じみたことを言いながら自分の腕を雛菊の背中にまわしていく・・・・そして雛菊の身体を自分に引き寄せようとする・・・・

 「い・・・いや!やっ!やめて!」

雛菊は抵抗しようとするがまだ16歳の少女が男のしかも大人に力で勝てるわけ無く、無理やり抱かれてしまった。

 目には涙が浮かんだ。もちろん嬉しさではない。恐怖ゆえだった・・・肩に日向野の臭い息がかかる・・・これからどんなことをされるのか・・・想像するだけで気分が悪くなった。


 この人、狂ってる。


雛菊はそれだけはわかった・・・。気持ち悪い。そう思った。そんな雛菊などおかまいなく日向野は

 「雛菊、いい臭いだねぇ」

と変態的なことを言った。

 「っこの!変態!はなしてよ!」

雛菊は必死に叫ぶが日向野は聞き入れない。むしろ雛菊が叫ぶ姿をみるのが嬉しいようだった。そして、

 「ねぇ、そろそろ自分に素直になれよ。ぼくのことが好きでたまらないくせに。」

そして、顔を強引に近づけてきた。

 「いっ嫌ぁ!いやぁ!」

泣きながら叫ぶ雛菊に日向野の唇が重なろうとした瞬間・・・・

 雛菊をつかんでいた腕ははずれ、さっきまで目の前にあった日向野の顔も目の前から消えた・・・・

 力が抜けたように雛菊は床にヘナヘナと座り込んだ・・・・



 日向野は頭を生徒会室にあった机で強打していて うっうう とうなっていた・・・・。


 「そーゆことか!おかしいと思ったぜ!」

そう言葉を発した人を見て雛菊は絶句した・・・・


 あ・・・あかぎくん?


 「会長、だいじょうぶかよ!」

まさしくそれは幾斗だった、雛菊が日向野とキスする1秒前に幾斗は日向野の頭に強烈な跳び蹴りをくらわしたのだった。

 「ど・・・どうして?助けてくれたの・・・?」

助けてくれた幾斗に雛菊は涙をポロポロと流しながら質問する。そんな雛菊をみて幾斗は手で雛菊の涙をぬぐってやり、

 「俺の大事な人だからな。会長は!」

そう、照れくさそうに言った。


 その言葉を聞いて、雛菊は幾斗に抱きついた。幾斗も抱き返してくれた。

   あったかくていい臭い・・・・


  幾斗の胸に顔をうずくめて雛菊はうれし泣きをしていた。幾斗も雛菊の自分より小さな身体を優しく抱いていた・・・そして


 「かいちょー。誕生日おめでとう」


 幾斗がささやいた言葉に雛菊は胸が熱くなるのを感じた・・・・










なんとか書き終わりました。正直、書くのがはずかしかです・・・orz

 コメント、感想くれたら嬉しいです。


まだまだ疑問がじゅうまんしていると思いますが・・・それはまた次回〜ノシ

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