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第11話:猫はコタツでまるくなる






白い特攻服の男たちは武藤に目をやり、

 「今日は?なんの用ですか?まさか、また遠征ですか?ごくろうさまです。」

そう嫌味に言うと私たちをぐるりと眺めると、

 「俺たちをなめてんですか?こんな、女、下っ端ばっかつれてきて・・・・」


 幾斗、安曇、雛菊は何のことだかまったく理解できない・・・。遠征?下っ端?


 すると、幾斗がわかったぞ!って感じで腕をポンとならすと、

 「あんたら白龍の人たちだろ?」

そう質問した・・・。

 「いかにも、白龍爆走連合のものだ!」

 「やっぱり、縄張りについて口うるさい族があるとは聞いてたが、その縄張りに入っちゃったとはねぇ〜でも、勘違いしないでくれないかな?俺たちは族じゃないし、遠征しに来たわけじゃないんだけど?」

 幾斗の言葉に白龍とよばれる族の総長らしき人物が言った。

 「そうか、それは悪かった・・・でもな、この男ははなしちゃおけねぇ!」

 そう言って、武藤を指差す・・・武藤くんってなにしたんだろう?


 「白龍さん、ぼくはもう爆鬼天は抜けましたよ?だから、別にいいじゃないですか・・・」

そう武藤は言う・・・

 「えっ・・・武藤って、もとゾッキーかよ?あはははっはははマジ?あはっはは」

そう言って幾斗が笑っていた・・・。武藤君はもと、暴走族なんだ・・・まぁ不思議は無いけど・・・


 

 ここで説明


 それは1年前の夏のことである、ここ青海町と宝美町(隣町の名前)に2つの暴走族チームが生まれた。青海に爆鬼天、宝美に白龍爆走連合。仲がよかったかと言えば、そんなことはまったく無かった。2チームは激しく競い合い、時には争い、喧嘩した・・・・

 爆鬼天に所属していた武藤は、とある喧嘩で白龍のチームの頭をボコボコにしてしまったわけである。その後も戦いは続いたが、武藤は高校に入学すると同時に爆鬼天を脱退したのであった・・・



 「抜けたとか関係ない!あの時の恨み、きっちり払わせろ!」

そう言って、白龍のやつらは、鉄パイプやら木刀やらバットやらを持ってゾロゾロ集まってきた。軽く20人はいる・・・・こっちの5倍・・・

 「あの時攻撃してきたのはあなた方でしょう?返り討ちにされたくせにこの人数で仕返しをしようとするなんて聞いたことありませんが?」

武藤が余裕そうな表情で言った、

 うるせぇー!と言わんばかりに数人の族が4人に飛び掛る、もちろん安曇や雛菊であっても問答無用!


 ゴキっ 


 なにか鈍い音がした・・・敵の奇襲に目をつぶっていた雛菊がそっと目を開くと、自分をかばって背中を木刀で殴られた幾斗がいた・・・。

 続けて鉄パイプがくる・・・

 

バン!バン!バン!


 鉄パイプの猛攻をうけた幾斗は唇から血をたらしながらヨロヨロと立っていた・・・・武藤も同じようにボコボコにされてるみたいだった・・・

 「んにゃろ!」

そう言って武藤が特攻!しかし、袋叩きにされている・・・やはり人数差がある・・・

 

 「ゆるして欲しけりゃ土下座しな!バーカ!」

そう言ってくる!

 「誰がするかよ!」

幾斗が言い返す!そして、チュルリと唇についた血を手でぬぐうと

 「せっかく楽しく祭り来たのに、お前らのせいでがっかりだよ!クソが!真面目に殺すぞお前ら!」

 と言い放つ。どこまでも強気だ!

 

  しかし次の瞬間、バットで殴られ地面に倒れてしまった。

雛菊はヤバイと思った。このままだと確実に病院送りだ・・・。そして決心した。


 「どうぞ、ゆるしてください。お願いします。」

そう言って白龍のやつらの前にひれ伏した・・・ようするに土下座したのだ。


 パシャァ


携帯のカメラのシャッター音がした・・・。雛菊が顔を上げると白龍の奴らはニヤニヤしながら

 「これ、青海高のやつらにこれ、おくっとく〜」

そう言った。

 「かまわないわ!そのかわりゆるしてくれるんでしょうね?」

 「ゆるすわけないじゃん。」


パーーン


 聞いたことあるような音が響く、グシャ! さっきシャメが撮られた携帯が誰かに踏み潰される。


 「調子のんなよ?」

幾斗がゆっくり言うと3人の白龍の人が地面でのびていた・・・この光景どっかでみたような・・・

 

 パーン


少し離れたところでも同じ音がした、武藤の前に2人の男が倒れている。


 「な・・なんだ、お前ら!」

 なんだかお決まりの言葉だ・・・・

 

 すると、幾斗が白龍の総長の襟をつかみ言った。

 「さぁ、誰でしょうね?」


総長が腕に目をやると、黒猫がニヤリとわらった入れ墨がしてある・・・・


 「ひぃ・・・い・・・幾斗さん?幾斗さんですか?」

 「あぁ、そうだ。」


 それを聞いて族の奴等は、ビビッテ動けなくなり最後には



 「ひ・・ひくぞ!幾斗と武藤じゃ勝てるわけねぇ!」



 そう言って消えていった。





 私の友達および好きな人って、とんでもない人なんじゃないかなぁ?


 あらためてそう思う雛菊だったが、いまさらである。



アクセス数が少なくて寂しいです。おもしろくないならコメントください・・・なおします・・・



 番外編をつくりました


 爆音卍戦争

 http://ncode.syosetu.com/n5350d/


武藤や幾斗がかかわった、中学時代の族。爆鬼天と白龍爆走連合の勢力争いの最終決戦を書いたものです。暇でしたら読んでみてください。さらに暇でしたらコメントください。夜露死苦お願いします。

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