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男女共学のバイビー82

自分はそう思います加奈さんと、ヒロは言った。

生還に賭ける執念が加奈を奮い起こし、座り直し、震えながら涙を拭って気丈に言い放った。





「私の変わりに雅会長が君と死ねば、私は助かるのよ。そのコマを嵌めるべく朝になったら私は雅会長に会いに行くわ!」




ヒロがポーカーフェースのまま答える。





「それは構いません。しかし再三反論を重ねるようですが雅会長と自分が心中したとて加奈さんの自殺願望は消え失せるのですか?」




加奈がヒロを一度軽く指差してからおののきつつ答える。





「君だって不条理なコマの割り振りがどのような組み込みを成されるのか全く予想困難じゃない。ならば君達二人の心中のコマをはめ込む事には賭けとしての意義があるじゃない。違う?!」




端正な顔立ちを彫像のように強張らせヒロが言う。





「よしんば雅会長の所にたどり着いたとしても、雅会長はそんな事柄には納得しないでしょう。と言うか雅会長も突き上げる自殺願望に翻弄されていると仮定するならば、加奈さんはその惨劇に巻き込まれての畢竟心中事件となり、自分も後を追い、終幕を迎える事が予測出来ますね。自分はそう思います」

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