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男女共学のバイビー78

相関関係の無い謎のパズルの集団自殺に、突破口としての出口はなく、音もなく増殖して行くと、ヒロは言った。

涙ぐみおののき震えながら加奈がヒステリックに喚く。





「私は生きたいのよ、生きたい、生きたい、生きたいのよ。こんな所で死ぬのなんか絶対に願い下げだわ。生きたいのよ、私は生きたいのよ。だからお願い、私をここから出して、出してくれたら何でもするから、ねっ、お願いよ?!」





ヒロが冷静な面持ちを崩さず言う。





「何でもしてくれるならば加奈さん、自分と心中して下さい」





加奈が激しく拒む。





「そんなの絶対に嫌、私をここから出してよ、お願いだから?!」




ヒロが冷静な表情を変えず言った。





「このパズルの集団自殺を惹起する異相時空間は、人の心をいたたまれない不安と孤独感に陥らせ、悲痛なる集団自殺を招き寄せ、その相関関係の無いパズルの集団自殺は、不整合なコマを永続的に嵌め込み、留まる事なく増殖して行くのです。それはあたかもレミングの集団自殺伝説のように増殖して行くのです。ですから出口は無いのですよ、加奈さん」

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