男女共学のバイビー7
松田は孤児院で混血児、蔑称ハングルで半チョッパリと呼ばれ、言われなき差別虐めを味わいつつ、孤立感を感じながら育った。
私生児として生まれた松田は、幼い頃にアルコール依存症で母を失い、両親は離別していたので、孤児院に移送され、そこで育った。
松田はやくざで韓国人の父と日本人の母を持つ、所謂混血児だ。
自分に腹違いの兄弟がいる事は承知していたが、勿論顔を会わせた事もなく、松田は孤児院で混血児、蔑称ハングルで半チョッパリと呼ばれ、言われなき差別虐めを味わいつつ、孤立感を感じながら育った。
中学生になっても、口数の少ない松田は合いの子、ぼんくら、でくのぼうと虐められ、その頃から松田は不安神経症を発症、漠然とした不安感を抱き、全髪白髪となってしまい、坊主刈りを常とするようになった。
高校に入学した頃、やくざの父が抗争事件で殺されたのを知り、松田はぐれ、高校を中退して暴走族に加入し、傷害事件を引き起こして、少年院に入所、その時に保護監察官になったのが雅であり、以来雅の下で雅の手足となり、働く日々が続いている。
そして雅から、ヒロが自分の腹違いの弟である事を知らされるが、打ち明けてはならないと厳命されており、今に至っている。