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男女共学のバイビー58

君は善意に包めた悪意しかない悪魔なのよと、加奈はヒロを詰った。

加奈が語気鋭くヒロを詰る。




「例えば最愛の人が相思相愛で、心の底から心中を願っているならば、あなたと一緒に死ぬ事は許される事だと思うわ。でもあなたのは全く一方的で身勝手な思い込みとごり押しじゃない。そんな馬鹿げて狂った乱痴気騒ぎに巻き込まれる方の気持ち、君は考えた事ある、無いでしょう?!」




ヒロが涙ぐみ、それを拭ってから答える。




「すいません、自分は本当に寂しいのですよ。だから最愛の人と一緒に死にたいだけなのです。許して下さい」




怒り心頭に加奈が続ける。





「そんなの絶対に許される事じゃないわよ。大体さっき君が言っていた推論だって、仮に外がそうなっていたら、君は無差別殺人の凶悪犯と言う事になるじゃない、違うの?!」




ヒロがもう一度涙を拭い答える。





「すいません、あれはあくまでも推論ですから」





加奈が論駁する。





「推論を展開するにはそれなりの根拠があっての事なのだから確信犯とも言えるじゃない。違うの?!」





「いえ、確信なんかありません。だから加奈さんは自分と一緒に死んではくれないじゃありませんか?」




加奈が怒鳴る。





「君は善意に包めた悪意しかない悪魔なのよ。狂っているのよ!」

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