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男女共学のバイビー54

今度君は私をどうやって篭絡したいわけ。何を言いたいのと、加奈は言った。

ヒロが言う。




「自分がこの別荘を知ったきっかけは、取り留めのない都市伝説、迷信の類いから抜粋し、偶然の一致と言うか、たまたま辿り着いたわけです。だから過去この別荘で集団自殺した人達の遺体はここが別次元空間ならば当然の事ですが、一体として見付かってはいないのです」





加奈が斜視をしてヒロに尋ねる。





「今度君は私をどうやって篭絡したいわけ。何を言いたいの?」






ヒロが卑屈な感じで微笑み答える。





「これは仮定論なのですが、この異次元空間に関わった者が外に出ても、この異次元空間に偶然関わった分、地続きでこのパズルの集団自殺の呪縛は広がっていて、集団自殺がカオス的に増殖しているとしましょう。そうなると例え外に出ても無意味だという事になりませんか?」




間を置き加奈が言う。




「つまり私は表に出ても、パズルの集団自殺の呪縛から抜け出す事は出来ないという事を言いたいわけ?」





ヒロが相槌を打ち言う。





「そうです」





加奈が反論する。





「異次元から異次元に移動しても私達が住んでいた時空間には戻れないという論理ね。でもそんなのあくまでも仮定論じゃない。逆に言えばその仮定論を立証するには、私が実際に伸るか反るかの賭けに出て表に出てみるしかないじゃない。違うかしら?」

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