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男女共学のバイビー48

救う者も救われる者もただひたすら狂って行く。そんな夜が続いている。

山林を包む濃霧の数字を司るパズルの震える影が、毒を以って時空間を歪める粒子となり、音もなく捩れ、濃霧の中にいる人の心を音もなく撹拌狂わしている。

その影絵の粒子はそのまま人の心の分子構造を溶かす影の不吉なる白い色だ。

その影が産声を上げた赤子の分子構造を、パズルの相関関係を無視して丸め、姿なく人の心の中で踊り、声なき声で歌うカオスの恋心を分子構造として構成し、もどかしい彩りの血塗られた狂気のほとばしる川を成している。

その川は流れ狂気の磁石を反発発揚して、赤い血潮の潰れた空を飛ぶ帽子となり時間軸を丸め、その粒子のままに産声のさざ波を構成し、不可視のいたたまれない死を構成している。

そして滴り断末魔の叫びを喰らうカオスの影は歎き笑うパズルとなり、立ち込める霧の静寂に似て残酷な程に美しい。

救う者も救われる者もただひたすら狂って行く。

そんな夜が続いている。