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男女共学のバイビー31

異常な程に寂しがり屋で根暗の自分は病気なのですかねと、ヒロが言った。

呆れた顔付きをして加奈が言う。





「異常な寂しがり屋だけれども、あなたひっょとして片親なの?」




「いえ、自分が四歳の時母は父が刑務所から出所したその日に、男と手に手を取り夜逃げしました。その時自分は眼が覚め寝ている振りをしながら、二人が出て行くのをじっと見ていたのですが、以来その光景がトラウマとなり神経をやられたのですかね、夜中でも隣にいる誰かがそっと離れて行くと、直ぐに眼が覚めてしまうのですよ。この寂しさ、病気ですかね?」





加奈が苦笑いしてから言った。





「それは病気ではなく病的よ。それで両親は健在なの?」




「いえ、母は渡米して現地でガンで死に、父は抗争事件で射殺されました」





加奈が露骨に顔をしかめてから尋ねる。





「ふうん、それで兄弟はいるわけ?」





「腹違いを交えた兄が二人いますが、殆ど一緒に暮らした記憶はありません。それと…」





「それと何よ?」





「それと雅さんの他に自分達を追っている組の若頭が自分の兄なのですよ。だから二つの組織とも簡単には諦めてくれないのですよね。困ったものです」

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