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男女共学のバイビー25

上田が背後から羽交い締めにされ、盆の窪に登山ナイフが刺さり、力任せに脳しょうをえぐられ、断末魔の絶叫を上げ絶命した。

上田が寒さに小刻みに震えながら、隣に立っている佐々木に小声で愚痴を言う。





「霧で全く何も見えないじゃないか。こんなの見張りとは言えないよな。強いて言うならば見限りだな」





佐々木が面白がり囁き声で尋ね返す。





「何だ、その見限りとは。してそのこころは?」





ふて腐れたような態度を取り、上田が茶目っ気を利かせて答える。





「俺達は見限られたのさ。そんなの分からないのか?」




佐々木が思わず高笑いしてしまい、バンガローの中にいる頭が咳ばらいをして、二人を牽制すると、上田が唇に人差し指を縦に当ててから「シー。お前悪いが裏側を見張ってくれないか」と言い、佐々木が上田を横目で睨みつけながら横這いに移動しつつ裏側に回った瞬間、音もなく背後から二本の腕が伸びて来て羽交い締めされ、口を塞がれたまま、心臓をナイフで突き刺され、力任せにえぐられ絶命して、そのまま身体を霧の中に引きずられるように運び込まれて行った。




それとは知らず、上田が尿意を催し、震えながら用を足すべく濃霧を掻き分け、持ち場を離れた刹那、やはり背後からいきなり羽交い締めにされ、盆の窪を登山ナイフで一突きにされ、脳しょうをえぐられて、今度は断末魔の絶叫を上げて息絶え、そのまま霧の中に引きずり込まれた。

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