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男女共学のバイビー179

加奈が悲鳴を上げた。

バンガローの外で聞こえていた足音が壁を抜け、バンガローの中に侵入して、加奈の眼の前を通過して行き、又壁を抜け、外に出て行った。





加奈が震え狼狽し、眼を狂おしく見開き、息苦しさに喘ぎながら言った。





「か、会長、今の、姿見え、ましたか?」





雅が震える声で答える。





「いや、見ていないわ。でも大丈夫よ。相手は私達を狂わし、自殺するように仕向けているのだから、危害は加えないわ」




加奈が震える手で胸を押さえながら言った。




「でも壁を抜けて行くと言う事は物理的な意味での力を持っていると言う事ですよね。だったら攻撃だって可能だと言う事ですよね?」




雅が精一杯加奈を励ます。





「大丈夫よ、加奈さん、落ち着いて。パニックを引き起こしたら相手の思う壷なのよ。加奈さん!」





その直後、雅の言葉を嘲笑うように再び足音が壁を抜け、加奈の身体目掛けて突進し、加奈の身体に衝突する衝撃を作りながら貫通し、そのまま反対側の壁を抜けて行った。





そして加奈は狂おしく両手で耳を塞ぎ、つんざくような悲鳴を上げた。

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