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男女共学のバイビー177

狂ったように笑い、それを訂正するようにヒロが言った。

若頭が立ち止まり振り返って無数の足音が止んだ後におもむろに言った。





「やはりバンガローにはどうあっても戻れないようだな。バンガローの方でも足音が再発しているし、何とか戻って対策を講じないと全員おだぶつになってしまうしな…」





疲れの色を滲ませながら、ヒロがしゃがれた声で答える。




「兄貴救援を呼んで、とりあえず道案内して貰うと言う手はどうですか?」





若頭が考えをまとめるように眼を細めてから、おもむろに答える。




「いや、例えばそれをしても救援隊と合流する事が覚束ない事が予想出来るしな…」




ヒロが場違いに狂ったように笑い、それを撤回するように「すいません」と言った後若頭に向かって改めて尋ね返した。





「パズルの集団自殺に邪魔されると言う事ですか?」




若頭が肯定し、頷いてフォグランプの光芒を軽く上下させてから、付け加えた。





「それに救援隊を呼べば前回のように、パズルの集団自殺のコマの割り振りに巻き込むてつを踏み、その結果合流する以前に又しても全滅の恐れがあるからな。これ以上こちらの身勝手な事情に巻き込んで無用の殺生はしたくないしな…」




眼に涙を溜めて再び狂ったように笑ってから、それを訂正するようにヒロが憂いを湛え答える。





「はい、そうですね、すいません…」

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