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男女共学のバイビー171

ええ、そうですね、それしかありませんねと、加奈が震える声で言った。

雅が電話を切り、加奈に若頭達の現在直面進行しているであろう状況を説明した。





加奈が心配そうに唸りつつ答える。





「それでは山林の何処に連れて行かれるのか、全く見当もつかない状態なのですね?」





雅が落胆しつつ相槌を打ち言った。





「三人共心身共に狂い始めていて、無自覚にパズルの集団自殺の制御通りに誘導されているみたいな案配なのです。ですから最後には発狂して甘美な死を夢見て自殺してしまう可能性がありますね」





加奈が己の胸の動悸を抑える為に深呼吸してから震える声で尋ねる。




「自殺を防ぐ手は何か無いのでしょうか?」





やはり深呼吸をしてから、悲しげに眼を潤ませ雅が答える。





「それぞれが、それぞれを思いやる気持ち、兄弟愛の絆の強さだけが、パズルの集団自殺に対抗する決め手となる事は間違いないでしょうね。私はそう思います」





加奈が瞼を伏せ、顎を引きつつ答えた。





「ええ、そうですね。それしかありませんよね…」

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