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男女共学のバイビー159
松田が真剣な眼差しをして納得するように大きく頷き「押忍」と言った。
若頭が尋ねる。
「それは自分と松田の兄貴二人であのバンガローのある山林に夜中行けと言う意見なのかな?」
加奈が首を振り否定する。
「いえ、私達も高原のコマ振り分けを踏襲した事を踏まえて、一緒に行かなければ意味が無いと思います」
顔をしかめおもむろに若頭が言った。
「しかしあそこは高原ではなく山林地帯で雅会長や加奈さんの居場所が無いと思うがな…」
加奈が即答する。
「雅会長と私はバンガローで待機し、他の三人が徹底抗戦を踏まえ、朝まで戦えば良いと思いますが」
一つ唸り声を上げて若頭が言った。
「うーん、その手が有ったか…」
加奈が頷き言った。
「そうです。そのエリアはパズルの集団自殺が遺体を消し去った場所であり、そんな時空間軸の異常事態を踏まえた上で、畢竟最終決戦になると私は思うのですが、如何でしょうか?」
松田が真剣な眼差しをして、納得するように大きく頷き言った。
「押忍」




