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男女共学のバイビー158

言い忘れていた事が有ったと、加奈が言い出した。

むせび泣く雅を、全員集合、状況判断したヒロが自分を指差し優しい口調で「雅会長自分は死んでなんかいません、すいません」と言い、生きている事を知らしめつつ宥めすかし、四人がそんな雅の車椅子をガードするように遊歩道の入口に帰還、ワゴン車に乗り継げ、ホテルに到着、雅の主治医の診察を受け身体に異常が無い事を確認し、暫時休息を取った後、再びテーブルを囲んでのミーティングをするべく全員席に着いた。





若頭が滲む涙を拭い言った。





「全員無事で何よりだが、追い縋る自殺願望に立ち向かい消去する目的は未だ達成されてはおらず、これから先どうするかを各自意見を出し合って欲しい」




加奈がやはり涙ぐむのを手の甲で拭い、発言した。





「すいません、何か涙が止まらなくて。私の意見としては、見落とし言い忘れていた事があると言う事なのです」




若頭が鼻をすすり身を乗り出し尋ねる。





「言い忘れた事とは?」





加奈が再度涙を拭い答える。





「パズルの集団自殺にあの高原から入ったのは、ヒロさん、そして私であり、お兄さんと松田のお兄さん、雅会長は違う入口から入ったという事実であり、そしてこれは既に余り有用な情報には成り得ないと思いますが、三人が別荘に入って来た時点で時間軸と通信手段が元に戻り、そんな事実に全員意識が届かずやり過ごしてしまった事。そんな不可分、不可知な要素を踏まえた上で、コマの割り振りをすべく、その入口としての出口をここで改めて見出だすべく、次の行動に移るしかないと言う事です」

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