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男女共学のバイビー154

うろたえたヒロが走り出し、たたらを踏んで転びそうになりながらも、加奈を救助する為に向かった。

若頭は加奈から掛かった電話を切り、返す手でヒロに電話を掛け迅速且つ的確に命令を下して行く。




「加奈さんからSOSが来た。お前からの距離が一番近いので至急行き、救助して欲しい。パニックを引き起こしているから、声を掛ける時は出来るだけ優しく声を掛けてくれ。声を掛けずにいきなり肩に手を掛けたりしたらそれだけでショック死する可能性が大だからな慎重に頼むぞ」




ヒロがうろたえ、声を震わせて応える。





「はい、分かりました、兄貴。しかしこの濃霧の中の上り勾配を全速力で走るのは無理です。あ、兄貴、すいません?!」





若頭が応える。





「全力疾走でなくてもいい。小走りでも何でもいいから、早く助けるんだ!」





ヒロが電話を耳に充てながら、額のフォグランプで前後左右をやみくもに照らし出しながら走り出し、尋ねた。





「加奈さんは電話には出れる状態なのですか?!」





若頭が喚く。





「いや、俺に電話を掛けたままの状態でパニックを引き起こしているから、出ないぞ。とにかく急げ!」





ヒロがたたらを踏むようにつまずきそうになりながらも持ち直し応じた。





「はい、わ、分かりました、すいません、兄貴!」

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