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男女共学のバイビー151

濃霧に覆われた無気味な漆黒の闇が、メンバー全員をおののかせ行く手を阻んでいる。

高原の上に車を一台配備し、下側の駐車場に車椅子専用のワゴン車をつけメンバー五人は深夜の濃霧立ち込める高原遊歩道の入口前に降り立った。




眼を凝らしても何も見えない濃霧に覆われた無気味なだけの漆黒の闇は、そこにいる人間に本能的な恐怖感と不安感しか抱かせない。




全員作業用のヘルメットを被り額にスイッチ式のフォグランプをつけ、フォグランプ仕様の懐中電灯を持ってその無気味な漆黒の闇を照らすのだが、それでもおののく恐怖感しか無い闇の深さに圧倒され、全身の身震いが止まらなくなる、




ナトリウム灯に照らされた遊歩道入口にはバリケードが横一列に設置されており、

その上にロープが張られそこに吊された立入禁止の立て札が出入りする人の行く手を遮っている。





そして薄暗い白色電灯は点されているが、管理事務所に人影は無い。





松田がおもむろにバリケードをフォグランプで照らし跨いで潜り、若頭とヒロが雅の車椅子を雅ごと慎重に持ち上げ、それを怪力の松田が難無く受け取り接地させて、各々メンバー全員はフォグランプの光芒を闇の中で交錯させながらバリケードを銘々跨いで潜り、遊歩道に入った。





皆そこで改めて荷物や装備を懐中電灯で照らしながら細かく最終チェックし終え、加奈が身震いを止めるように二度深呼吸してから「それじゃ私が先陣を切ります」と言って漆黒の濃霧の闇を額のフォグランプと懐中電灯で照らしながら勇躍歩き出した。

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