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男女共学のバイビー150

雅会長の意向に従いますと、松田が吃りながら言った。

加奈がヒロに対して反駁する。





「これだけの材料が揃っているのに、ヒロさんが反対する理由が計りかねます。ヒロさんはまるで立ち向かう事なく、全員の自滅を期すべく反対しているようにしか見えませんが、違いますか?!」




ヒロがかぶりを激しく振り反論する。





「逆ですよ、加奈さん。自分は皆を巻き込んだ責任感があるから、一人の落伍者も出さない為に他のもう少し増しな手段があるのじゃないかと、無謀過ぎるこの案に強硬に反対しているのです」




加奈が否定を重ねる。




「いえ、無謀過ぎる位立ち向かうからこそ、逃げた事を踏まえた上での勇躍活路が見出だせるのではありませんか。今の流れからすると、生温い方策を取っていたら逆に自滅を待つばかりではありませんか。違いますか?」




ヒロが譲らず反対意見を述べ立てる。





「一人でも落伍者が出たら全員死ぬ道理を鑑みたら、この案は無謀過ぎるじゃありませんか。命が幾つ有っても足りませんよ」




加奈が押し込むように言い切る。





「本より命懸けですから、無謀過ぎる事なんてこの際無いと思いますが!」




ここで若頭が仲裁に入るべく発言した。





「ならば多数決で決めよう。松田の兄貴、どうですか?」





指名され松田が吃りつつ手短に答えた。





「じ、自分は雅会長の意向に従います」

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