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男女共学のバイビー142

薬物治療には限界があると言う程度では、新たなるコマの割り振りになってもいませんよねと、ヒロが言った。

眼鏡を指で軽く押し上げる動作をしてから若頭が答える。




「相変わらず突き上げる感じはあるが、追われていると言う感じは無いな。パズルに追われていると言う事は、それつまり死に追われていると言う事か?」




食べた物を飲み下してからヒロが答えた。





「そうです。まあ自分の場合はやみくもに死を追い掛けたから、その仕返しとして死に追い掛けられるのは仕方ないと思いますが、他の三人はどんな感じなのでしょうかね?」





若頭がハイボールを嘗めるように一口飲んでからおもむろに言った。




「俺と同じ状態だよ。突き上げ擡げる感じを安定剤で抑えていて、どんどん薬を強めているから辟易としているらしい…」





ばつわるそうにヒロが瞼を伏せ言った、





「どうやらパズルへのコマの割り振りは逆に偶然の一致から遠ざかっている方向性のようですね」




「そうだな。この時点で遠ざかっていると言うのが明白になっているならば、せめてあの別荘に戻る為の布石としての割り振りになっていれば良いのだが、その手応えも感じられない案配だしな。困ったものだ」




「そうですね。薬物治療には限界があると言う事の再確認をした程度では新たなるコマの割り振りにはなっていないと思うし、兄貴すいません…」





若頭がいみじくも言った。





「お前に謝罪されても事は好転しないから謝罪はするな」





「はい、すいません」

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