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男女共学のバイビー140

不整合で不条理なパズルの集団自殺のコマ割り振りの偶然の一致に賭けるしか無いと若頭は言った。

もう一度涙を拭った加奈をフォローするように若頭が発言した。





「俺は感情論からすると、雅会長や加奈さんに当然肩入れはする立場なのだが、それに付け加える意味で雅会長の提案に注目すべき点が多々有ると思う。まず不整合なパズルの集団自殺の理不尽とも呼べるコマ割り振りに直面している我々は、出来うる限りの手段を講じて、忌まわしい自殺願望を全身全霊消去しなければないスタンスであり、その一つの配列として一旦各々のホームグランドに帰還し、己を見詰めるという見地から状況の変化を見ると言う事は非常に有意義な事であると俺は思うんだ」





雅が軽く挙手してから付け加えた。





「でも当然この個別に帰還するという項目には孤立した加奈さんを始めとして危険が伴い、守るべきルールは厳正に制定し、各自絶対に遵守するべきだと思いますが?」




若頭が恭しく頷き答える。





「それは当然です。裏稼業の人間とは言え今回の事件では多くの尊い人命が損なわれている以上、これ以上の無為な犠牲者を出さないように、自分を連絡網中継地点として、無用の混乱を避けるべく絶対に他言無用のルールを定め、ヒロはホストを辞め、自分の監視下に入り他のメンバーとの接触は禁止とします。松田の兄貴は雅会長をサポートして、各々出来うる限り自分の心を見詰め、その推移を推し量って、自分に連絡をして下さい。この項目が絶対の不文律となり、もう一つ加えれば、今回各々が罹患している病の様相としては、帰還しても相互間の心の動きや行動が心配でならず、それがいたたまれない不安になり、自殺願望は消去出来ず、ここに再度集まると言う予測は簡単につくのですが、それでも偶然の一致にコマが嵌まる可能性に賭けて、やる価値は大いにあると言う事です」

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