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男女共学のバイビー14

これは戦争なのよ。死体の山が出来ても構わないわ。何が何でも先手を打って先にヒロを生きたまま確保しなさいと、雅は捜索隊に檄を飛ばした。

ヒロ、加奈、尾行者二人が完全に消息を絶ち、返す手で檄を飛ばして、高原一帯に大規模な捜索隊を差し向けた雅の本に捜索隊の長から「霧が晴れても消息は掴めず、それらしき者の遺体もどこにも見当たらない」の一報が齎された。





間断なくそれに併せ加えて、秘書が会長室に内線電話をかけて寄越し、ヒロから多額の賠償金を徴収している組も出奔逃走したヒロを大勢の組員を投入して湖畔一帯を捜しているのだが、捜しあぐねているという報告が齎され、それを聞いた雅は露骨に顔をしかめて憤怒し、捜索隊にかつを入れるべく携帯電話に向かって怒鳴り散らす。





「程なく私もそちらに出向くから、何が何でも向こうの組よりも先にヒロを確保しなさい。そう、そうね、捜すエリアを広げるのよ。もし敵に先を越されるような事態になった時は、あなた方の命も無いと思いなさい。そうよ、敵はヒロを先に確保するべく、先手を打つために、こちらの尾行者を殺し、死体も始末したのよ。私の読みは間違いないわ。これは戦争なの、負けるわけには行かない戦いなのよ。心して先手必勝、絶対にヒロを生きたまま確保して頂戴、死体の山が出来ても構わないわ。金輪際失敗は許されないのよ、分かったわね!」

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