男女共学のバイビー138
そうですねと、雅は言った。
雅が戦術を模索するように話しを繋いで行く。
「偶然は必然で、その逆も又真ならば、このメンバーでは加奈さんだけが孤立しているという配列を考慮した上で、一旦各自が住家に帰るという選択肢も私はあると思います。その上で自殺願望が消去出来なかった者が又ここに来て新たなる配列を作って行くような形はどうでしょうか?」
若頭が相槌を打ち答える。
「成る程。ここにいるメンバーは全員高原をパズルの集団自殺の狂気にめげず踏破したという経験値を生かし、一旦銘々の生活に戻り、自殺願望が消去出来るかどうかのコマ振りをして、出来なかった者が再度ここに集まり、帰還したという事を踏まえて新たなるコマ振り分けをして行くという戦術ですか?」
雅が頷き言った。
「そうですね。簡単に言えば、それぞれの生活に戻り、自殺願望を消去出来た者はそのまま自分の生活に戻ればいいし、出来なかった者は又ここに戻ると言う形ですね」
若頭がしきりに頷き口を添えた。
「自分はヒロと。雅会長は松田の兄貴と。加奈さんは単独でという事ですね?」
雅がおもむろに相槌を打ち答えた。
「そうです」




