表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方狛犬物語  作者: ユイ猫
9/12

門番と巫女さん


ついに到着したこの紅い空の元凶、紅き洋館。そこに立ち塞がるは1人の妖怪。




魔理沙「なんか門の前にいるな。」


霊夢「門番でしょ普通に考えて。さて、どう入るか…」


門番がいるなら簡単には入れなさそうだ。遠くからだとよく見えないがいるのは1人だけの様だ。


魔理沙「案外言えば簡単に入れてくれるかも知れないぜ?ちょいと行って来るわ。」


霊夢「どうせ無理だと思うけど見ててやるわ。」


魔理沙さんが先行して門番に近づいていく。そしてその後ろから霊夢さんがついて行く。




近くまで来ると門番の容姿がはっきりした。門番は女性で、今の空の様な真紅の髪と緑の帽子、そして緑の見慣れない服装をしていた。確か以前いた所の隣の大陸にある国の服装だったと思う。


魔理沙さんが正面から歩いてゆき、彼女の前に立った。


魔理沙「おい、そこのアンタ、ここ通して貰ってもいいか?」


魔理沙さんはストレートに聞いていく。


?「ダメです。ここを誰も通すなとの主からのご命令です。」


やはりダメだった。そう簡単にはいかない。まぁその為の門番だから当然だろう。


魔理沙「主?ソイツがこの赤い空の元凶か?」


?「ええ、いかにも。この赤い霧を出してるのは我が主、"レミリア・スカーレット"様です。」


やっぱりここがこの異変の原因であった。門番はあっさり教えてくれた。


魔理沙「へぇ、じゃあ尚更ここを通して貰わないとな。それでそのレミリア?ってのをぶっ飛ばさないといけないんだけど。」


なんと正直な…そんな事言ったらもっと通りづらくなると思う。


?「ほぅ…では貴方がここの守護者とか言う巫女でしたか。なんとなく話は聞いていましたが。それにしても…なんか巫女っぽくないですね?」


魔理沙「違う、違う、巫女はあっちだ。アタシは霧雨 魔理沙。普通の魔法使いだぜ。」


魔理沙さんが後ろにいる私達を指差し、訂正した。


?「おや、これは失礼しました。てっきり最近の巫女はこういう格好なのかと。」


魔理沙「それで、さっきここを通してくれないって言われたが、それなら力づくで通る事になるがどうする?ちょいと手荒な方法になるけどな。」


魔理沙さんがあの箱を取り出し、ニヤリと笑う。


?「おや、実力行使ですか、いいですよ。そういう輩を追い返すのも門番の仕事ですからね。」


門番も構え、戦闘態勢をとる

するとそこで霊夢さんが動いた。


霊夢「はぁ…ちょっと待ちなさい、魔理沙。」


霊夢さんがフワリと浮き、魔理沙さんの隣へ移動する。


魔理沙「なんだよ霊夢、今からいいとこなのに…しょうもない事なら怒るぞ。」


霊夢「アンタさっき氷精とやったじゃない。交代よ。」


霊夢さんは2連続で戦うのが気に食わないようだ。


魔理沙「…いいじゃんかよ。この流れだとアタシがやるので決まりだろうよ。アタシが売った喧嘩だしさ。」


霊夢「ダメ。2回も見学とか暇なのよ。」


魔理沙「はぁ…分かったよ。しょうがないな、代わってやるよ。アンタもいいよな?」


霊夢さんの要望が通り、門番にも伝える。


門番「構いませんよ。どちらにせよ、御二人共お帰り頂きますからね。」




美鈴「そう言えば自己紹介がまだでした。私、この"紅魔館"の門番を務めています、紅 美鈴 と申します。以後お見知りおきを。」


美鈴さんは両手の平を合わせてお辞儀しながら挨拶してきた。


霊夢「幻想郷の巫女、博麗 霊夢よ。まあ、別に覚える必要もないけど。それじゃあちゃっちゃと始めましょ。」


美鈴「ええ、そうですね。」


美鈴さんがそう言いながらゆっくり構えをとる。霊夢さんもどこから出したのか、巫女のお祓い棒を手にしていた。


美鈴「それでは…行きますよ!」





続きます。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ