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東方狛犬物語  作者: ユイ猫
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巫女と魔法使いと紅い洋館



私は霊夢さんの頭上で呆気に取られていた。と言うか目の前であんなことがあれば誰だってこうなると思う。弾幕勝負とは何でもありなのか…。


私がそんな事を考えていると霊夢さんが魔理沙さんの元へと近づく。


霊夢「またあんたはあんな力技を…。」


魔理沙「いいじゃんかよ。弾幕はパワー、だろ?」


霊夢「はぁ…もう何も言わないわよ。好きにしなさい。」


魔理沙「どーだ狛?あたしはカッコ良かっただろー?」


魔理沙さんが霊夢さんの上にいる私を撫でてくる。


狛「くぅん…」


魔理沙さんの撫で方が気持ちよくて思わず声が出る。


霊夢「さっ、早く先に進むわよ。あんまり時間かけてらんないわ。」


霊夢さんが早く先に行くように促す。


魔理沙「と言うかどこに向かうか検討がついてんのかよ。アタシは湖の近くにある位しか洋館の位置は知らないぜ?」


情報をくれた魔理沙さんが知らないとなると探すのは難しい。なにせこの湖は普通の湖ではなく、辺り一体が深い霧で覆われている。


霊夢「恐らくこっちよ。」


霊夢さんがスッと指を指す。その先には…深い霧が広がってる。


魔理沙「なんだよ、この先ってか?また巫女の勘とか言うやつかよ。」


霊夢「まあそれも多少あるけど、あんたは感じないの?他よりも大きい妖力とか。」


霊夢さんの指さした方向にじっと目を凝らす。昔ならまだしも今の子犬状態では何も感じない。


魔理沙「んー、おお!確かにちょっと魔力を感じるな!」


霊夢「魔力?妖力じゃなくて?」


確かに2人の発言が合わない。何故だろう。


魔理沙「そこは魔法使いと巫女の違いじゃないのか?アタシは魔力を使ってるから魔力を感じやすいし霊夢は妖怪退治してるから妖力を感知しやすいとか。」


なるほど一理ある。


霊夢「魔理沙にしては鋭い考えね。確かにそうかも知れないわ。」


魔理沙「アタシにしてはってのはどういうことだよ。」


2人が言い合いを始めてしまった。

それよりも、気になることがある。この湖に来てからだろうか、何か体に違和感を感じる。こう…体の奥で眠る何かが少しづつ大きくなっている感じだ。


神社にいた時はこんな感じはしなかった。つまりは神社の外、はたまたこの空の赤色が関係しているのだろうか。私は言い合いをしている霊夢さんの上でふと考えていた。



例の洋館に向かう最中。どこからか現れた小さな妖精や毛玉?の様な妖怪が私達を攻撃してきた。

魔理沙さんはスイスイとよけながら自らも弾幕を当てて撃ち落として行く。霊夢さんも私を乗せながら綺麗によけてゆく。


魔理沙「おい霊夢、お前も落としてくんないか。私1人にやらせる気かよ。」


霊夢「狛を連れてきた仕返しよ。アンタが全部やんなさい。」


魔理沙「ちぇっ、まあ余裕だし、これでチャラになるなら楽なもんだ。」


霊夢「何言ってんのよ後でまだあるに決まってるじゃない。」


魔理沙「くそぉ、鬼巫女め…」


こんなやりとりをしながら2人はドンドン先に進む。



しばらく進むと湖の対岸に着いた。岸に着いたので地面に着地する。すると霧が少し晴れ、今まで見えなかったものが見えてきた。


洋館。それも真っ赤な。見ていて目に悪そうな舘だ。


魔理沙「なんともハイセンスな洋館だな。私には分からんが。」


そして正面には洋館らしい大きな門。更に門を守る様に立ち塞がる人影。さて、これからどうなるのだろうか。




続きます。






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