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東方狛犬物語  作者: ユイ猫
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湖上の妖精



霧の湖


ルーミアを倒した霊夢さん達は今湖の上を飛んでいる。おそらくここが神社で話していた湖だろうか。


霊夢「それにしても霧が深いわね。前が見えづらいわ。」


魔理沙「まあ、霧の湖って言う位だしな。」


霊夢「それに少し寒い。」


魔理沙「それはお前の格好も問題あると思うが、恐らくアイツのせいだ。」


霊夢「アイツ?」


魔理沙さんによるとこの湖には誰かいるらしい。そのせいで少し空気がひんやりしているのか。


魔理沙「まあ、直ぐに分かると思うが…「あー!あの時の魔女じゃない!」…噂をすれば…」


魔理沙さんが喋っていると急に誰かが割り込んできた。

青いショートカットに青を基調としたワンピースと言う格好の少女。そして氷のような6枚の羽。まあ、人間では無いだろうと予想。


?「アタイと勝負しなさい!この前の決着を付けるわよ!」


魔理沙「この前って、お前がコテンパンにされたじゃないか。それで勝負は付いてるだろ?」


?「あ、あれは…そう!わざとよ!手加減してやったのよ!今度は本気でやったげるから覚悟しなさい!」


魔理沙「へいへい…しかたねーな。」


霊夢「二人で話を進めないでちょうだい。誰よ、この妖精は。」


私も気になっていた事を霊夢さんが切り出した。


魔理沙「あぁ…コイツはチルノ。見ての通り氷の妖精だ。前に弾幕挑まれて軽く捻ってやった。」


チルノ「そうだ!アタイがサイキョーの妖精、チルノだ!」


魔理沙「お察しの通りコイツはバカだ。」


霊夢「まあ、そんな気はしてた。」


確かに頭が良さそうな気がしない。見たとおり子供なのだからしょうがないのかも知れないが。


チルノ「とにかく!勝負よ魔女!」


魔理沙「という事でご指名だ。少し待っててくれ。」


今度は魔理沙さんが戦うらしい。相変わらず霊夢さんの頭の上から観戦する。




チルノ「さあ、くらいなさい!」


向こうが先に仕掛けてきた。少し早いスピードの氷の粒が飛んでくる。魔理沙さんはそれを余裕を見せながらスイスイ避ける。


魔理沙「何だ、前と一緒じゃないか。もう忘れたのか?ワンパターン過ぎるぞ。」


チルノ「お、覚えてるわよ!アンタを試しただけだし!ここからが本番なんだから!」


チルノはそう言い、光るカードを前に出す。


氷苻「アイシクルフォール」


またあの光るカードだ。どうやらあのカードは技を出す合図みたいなもののようだ。


すると魔理沙のの左右を塞ぐ様に氷のつぶてが流れてくる。これでは横に逃げることが難しい。そしてさらに正面からも氷のつぶてが展開される。


魔理沙「ほう、前回は左右だけの弾幕で正面ががら空きだったがちゃんと直したのか。えらいぞー。」


チルノ「ふふんっ!これでアタイの弾幕に死角なしよ!やっぱりアタイはサイキョーね!このままやられちゃえ!」


確かにこの弾幕は周りも囲まれ、正面からも迫られてという厄介な形をしている。さて、魔理沙さんはどうやって避けるのか。


魔理沙「たかが正面からの攻撃が増えた所で死角なしと言うか。やっぱりお前はバカだな。」


魔理沙「この魔理沙様を甘く見るんじゃないよ。」


魔理沙さんは箒に乗り直し、真っ直ぐに進んでいく。このままだと弾幕にぶつかってしまうのではないのか。


魔理沙「よっ、ほっ、よっと。」


そんな心配もよそに魔理沙さんはスイスイと弾幕を避けていく。


魔理沙「まっ、前回に比べればまあまあな進歩だ。褒めてやろう。」


チルノ「ムキー!なんで当たんないのよ!」


魔理沙「言ったろ。甘くみんなって。」


魔理沙さんの挑発でわかりやすく怒るチルノ。空中で地団駄を踏んでいる。


チルノ「こうなったらアタイののとっておきを見せてやるんだから!」


弾幕がやみ、チルノが新しいカードを出した。


凍符「パーフェクトフリーズ」


チルノ「でやー!」


すると今度は中くらいの弾幕をたくさんばらまいてきた。速度はやや速め。


魔理沙「なんだ、別に大した事ないじゃないか。」


確かにこのままだと魔理沙さんの機動力では簡単によけられてしまうだろう。


チルノ「これで終わりじゃないんだから!はっ!」


するとチルノの掛け声と共に弾幕に変化が起こる。


魔理沙「なんだ?弾幕が…止まった?」


なんと魔理沙さんの言った様に弾幕が動きを止めた。


チルノ「ふふん!凄いでしょ?でも…それだけじゃ無いのよ!」


チルノがそう言うとゆっくりと弾幕が動き出す。それも、先ほど打ち出された弾幕の軌道と若干違う動きをしている。


魔理沙「うわっ、そんなのありかよ。おっと!」


魔理沙さんは驚きながら、危なっかしくもよけていく。


チルノ「ふっふっふ…これでおしまいよ!」


チルノが高らかに勝利宣言をする。


が、それに対して魔理沙さんは答える。


魔理沙「確かに前よりは強くなったし驚きもした。だけど…まだまだだな。」


チルノへ話しかけながらよけているがその動きはもう完全に見切っているものになっていた。


魔理沙「っと、少し時間を掛けすぎたな。そろそろ終わりにするか。…そうだな、お前にとっておきを見せて貰ったし、こっちも特別に見せてやるよ。『とっておき』をな。」


すると魔理沙さんはどこからか木の箱のような物を取り出し前に突き出す。


チルノ「なっ何する気だ!」


魔理沙「言ったろ?とっておきだ。」


箱に光が集まる。



「マスタースパーク」



箱から極太の光線が発射される。それは残っていたチルノの弾幕を消し去り、あっという間にチルノ本人も飲み込んだ。


魔理沙「ふぅ、いっちょあがり。やっぱ弾幕はパワーだぜ。」




こうして二人目も圧倒的勝利となった。



続くといいな。



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