十字架みたいな少女
霊夢視点
霊夢「はぁ…めんどくさいなぁ。」
私は館のある湖の方角に飛んでいる。今は神社近くの森の上だ。
霊夢「どうしてここにいる奴らは静かにしてられないのかね、全く…。」
妖怪が事件を起こすたびに私が呼ばれ、その退治やら解決をやらされる。正直言ってめんどくさい。まぁ、確かに里からは報酬やら感謝の品やら貰うのはいいんだけど。
そんなことを考えながら飛んでいると、前から黒い球体がこちらに向かって来た。速度はそんなに早くないため左に避ける。
?「あれ~?どこ行った~?」
球体の中から声がする。中に誰かいるのか。
そう思っていると球体が消えていき、金髪の少女が現れる。そして私を見て言った。
?「あなたは食べてもいい人類?」
唐突に何言ってんだコイツは。
霊夢「んな訳無いでしょ。誰よアンタ。」
ルーミア「私はルーミア。宵闇の妖怪。」
霊夢「やっぱり妖怪ね。この異変に乗じて暴れる気かしら?」
ルーミア「そうだね。この霧が出てからなんだか気分がいいからね。お腹が空いてきちゃった。」
霊夢「なら、尚更退治するわ。」
私は袖口から札を出し構える…と思ったら後ろから声がする。
魔理沙「おーい!霊夢ー!」
後ろから結構なスピードで飛んでくる魔理沙。
魔理沙「あっヤバイ。止まらない。」
身体を横に向けて止まろうとするが、スピードが出ている為かなかなか止まらないらしい。あっという間に私の横を通り過ぎて行った。
ルーミア「…何あれ。」
霊夢「さぁ?」
私達が呆気に取られていると魔理沙が戻って来た。
魔理沙「いや~参った。スピード出し過ぎたな。」
霊夢「全く、何してんのよあんたは。」
魔理沙「ははは。それより霊夢、忘れもんだぜ。」ヒョイッ
魔理沙が私に向かって白い何かを投げつける。少し大きいので私はそれを両手で受け止める。
なんかもふもふしてる、って…
霊夢「狛じゃないの!」
なんだかぐったりしてる狛。恐らく魔理沙のスピードにやられたのだろうか。
霊夢「なんで狛を連れてきたのよ。危ないじゃない。」
魔理沙「だって、神社に1人残すだなんて可哀想じゃないか。」
霊夢「本当は?」
魔理沙「面白くなりそうだから。」
なんと言うはた迷惑な理由だろうか。
霊夢「はぁ…今から神社に戻るのも面倒くさいし…仕方ない。」
魔理沙「それがいいぜ。」
霊夢「アンタは後でシバく。」
魔理沙「おぅふ…」
ルーミア「話終わった?」
あっ、忘れてた。
狛視点
数分前のこと。
霊夢さんが先に行ってしまった。残された私と魔理沙さん。
魔理沙「ったく、霊夢は相変わらず自分勝手で困るな。」
まあ、確かに、色々と大雑把で乱暴っぽいのはこの数日で分かっていた。あそこまでは確かに横暴だと思うが。
魔理沙「そうだ。コイツも異変解決に連れていくか。」
へ?
どういうことだろうか、
魔理沙「お前も1人じゃ淋しいだろ?一緒についてこい。霊夢への仕返しにもなるしな…」
そう言って私を肩に乗せ、箒にまたがる。良く分からないままどこかに連れてかれるようだ。
魔理沙「よし、ちゃんと捕まってろよ?私はちょいとばかし速いからな。」
そう言った瞬間、霊夢さんの飛んで行った方向に飛んだ。
ものすごいスピードで。
速い。もうその一言しか浮かばない。私は辛うじて出した爪でなんとか肩に引っかかっている。無事に着けるのだろうか…。
そんな感じで連れてこられた。着いた頃には目を回していたけど。
で今にいたる。
と言うか、こんなとこに連れてこられて私はどうなるのだろうか。心配だ…
続くといいな。




