来客は白黒魔女
神社に来て三日目。私は賽銭箱をに座り、ぼーっとしていた。この三日間で分かった事がいくつかある。この神社、博麗神社というらしい。屋根の鳥居のとこについてた。つまりこの巫女さんは博麗の巫女さんという事になる。博麗さんとでも呼ぼう。
それと、博麗さんの一日。朝は割と早めに起きる。そして裏の井戸で行水?みたいな事をしてから朝ご飯。それから境内の掃除、休憩、掃除。そしてお昼ご飯。午後からは、何やら御札を書いたり、縁側でお茶を飲んだりしていた。博麗さんはご飯の時は私にも少し食べ物をくれた。
そして、神社として重要な事がひとつ。
参拝客が全く来ない。
これは神社として大丈夫なのか……少し心配になってくる。
そして今。博麗さんは今日も今日とて境内の掃除。竹箒を動かしている。
だが今日はいつもと違ってお客さんが来たようだ。
ふと上を見上げると、空に黒い影が飛んでいる。鳥にしては変な形をしている。何か人の様な…などと考えていたら人影はこちらに向かって来ていた。
その飛んでいた人は神社の真ん中に来ると降下し降りてきた。
?「よぉ霊夢。遊びに来てやったぞ!」
霊夢「何よ魔理沙、またお茶とお菓子たかりに来たの?」
博麗さんが会話してる所を見ると知り合いのようだ。名前は魔理沙さんらしい。そして博麗さんの名前は霊夢と言うらしい。見た目は白と黒の服で東洋の魔女って感じだ。
魔理沙「なんだよ冷たいな。折角来てやったのに。」
霊夢「あんたが来てもお茶とお菓子が減るだけじゃない。」
魔理沙「いいじゃないか少しくらい…おっなんだアイツ?ワンコか?」
魔理沙さんが私に気付いた。
霊夢「ああ、あの子ね。少し前に神社で倒れていたから保護してやってるのよ。」
魔理沙「へぇ…珍しいな。お前が保護なんて。」
話しながら魔理沙さんが近づいてきて、私の頭を少し強めに撫でる。
魔理沙「おっいい毛並みだ。毛皮にしたら気持ち良さそうだ。」
身体がビクッと反応した。
霊夢「…魔理沙。」
魔理沙「冗談だ。所でコイツ、なんて名前だ?」
なんて恐ろしい冗談だ…
霊夢「名前なんか無いわよ。ただ保護してるだけなんだし。」
魔理沙「無いと呼ぶ時不便だろ。よし、私が付けてやる。」
霊夢「…好きにしなさい。」
唐突に名前が付けられる事になった。今まで名前なんてなかったから新鮮な気分だ。
魔理沙「うーん…そうだ!霊夢、この神社に狛犬って置いてないよな?」
霊夢「そうね。それがどうしたの?」
魔理沙「こいつがこの神社の狛犬の代わりって事で"狛"ってのはどうだ?」
霊夢「まあ、いいんじゃない?魔理沙にしてはまともな名前じゃないの。」
魔理沙「失礼な。私のセンスが悪いとでも言うのか。」
そんなこんなで私は名前を貰った。
これから私は"狛"だ。
二人で言い合いをしていると魔理沙が思い出したようにこう言い出した。
魔理沙「おっ、そう言えば。霊夢、あの霧の湖のとこに洋館が建ったのを知ってるか?」
霊夢「洋館?」
魔理沙「ああなんでも、血のように紅い洋館だそうだ。趣味が悪いよな。」
霊夢「また入って来たのかしら。変なことしなきゃいいけど…。」
魔理沙「私的にはなんかやらかしてくれた方が面白いけどな。」
霊夢「面白く無いわよ。めんどくさいし…。」
魔理沙「じゃあ私が出るから霊夢はお茶でも飲んでな。」
霊夢「なんか癪だからイヤ。」
そしてまた二人で言い合いを始める。
しかしさっきは霊夢さんは妙な言い方をしていた。
"入ってくる"
そこがなんだか引っかかる。
入ってくる。つまり普通は入らない。此処はどこか特別な所なのだろうか。
私はそんな事を考えながら空を見上げる。
続くといいな。
いい忘れましたが時代的には紅魔郷の前です。




