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東方狛犬物語  作者: ユイ猫
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巫女さんとメイドさん2

咲夜「所で、さっきから気になっていましたが頭のソレは?使い魔の類でしょうか。」


霊夢「ウチに居候してる犬よ。狛っていうのよ。」


咲夜「そうですか。降ろさなくて宜しいので?」


霊夢「まだ大丈夫だと思ってるから。危なくなったら降ろすわよ。」


自分としては降ろして貰いたいの一択なのだが。最悪あのナイフが目の前まできたら気絶しかねない恐怖があるだろう…


咲夜「なるほど…では貴方の認識を改めてさせなくてはなりませんね。それでは…お覚悟を。」


そう言った咲夜は目の前から消えた。そう、文字通り消えた。

そしてその一瞬の間から目の前から無数のナイフが飛んでくる。頭が混乱している。相手が動いたのは確認出来てない上にいつの間にかナイフが飛んできている。

流石の霊夢さんも対応が遅れたのか殆どを避けるが一、二本ナイフが服を掠める。


霊夢「ただの手品って訳じゃあないみたいね。どんな仕掛けなのかしら?」


咲夜「さぁどうでしょうか。私に勝つ事が出来たら答え合わせしましょう。」


咲夜「奇術「ミスディレクション」」


また突然目の前に現れたがその一言と共に消え、今度は多方向からナイフが飛んでくる。全面に隙間なくだ。逃げ場はないと思われたが、霊夢さんはまさかの前進。手にした御幣でナイフいくつか弾き、刃の弾幕を通過した。その棒の使い方は正しいのだろうか…


咲夜「なかなかやりますね。この数では躱されてしまいますか…ですがこちらはどうでしょう。」


咲夜「メイド秘技「操りドール」」


また目の前に現れた咲夜がおもむろに指を鳴らしスペルを唱える。

私は次の瞬間に起こった事に目を疑った。周りをナイフで囲まれている。私たちを全包囲したまま固定されたナイフは不自然に空中で止まっている上、先程の弾幕の何倍もの層が出来ているのだ。

相手の力がまるで分からない。瞬間移動、武器の大量生成、空間配置…もはやなんでもありだ。


霊夢「はぁ…同じことしかしないのね。いえ、出来ないのかしら?ただ逃げ場を無くせば当たると思ってるの?」


咲夜「バカにして…今度は避けられない。その犬諸共串刺しにして軽口を開けなくしてあげるわ!」


四方八方のナイフが動き出す。私たちを串刺しにすべく襲いかかる。この量はどうにもならないのか霊夢さんは動かない。


飛んできたナイフが目的を果たすことは無かった。


霊夢「夢符「封魔陣」」


現れた結界と思しきものに全て遮られ床に音を立てて落ちる無数の刃。


霊夢「いくら量を増やしても無駄。あんたの実力も察しがついてきたし、そろそろ終わらせようかしら。」


袖口から御札を取り出し咲夜へと飛ばす。だがまた消える。いくら霊夢さんが相手の攻撃が避けられてもこちらの攻撃も当てられないのだ。このままだと長期戦になりそうだが、霊夢さんは咲夜の力の正体に察しがついているような口ぶり。何か策があるのだろうか。




咲夜(あそこまでやって防がれるのは予想外ね…。こうなったら不意をついた攻撃位しかないか。まあ、向こうの攻撃も当たらないしジワジワ削る立ち回りでいきましょう。)


大技を防がれ少し動揺していたが直ぐに冷静さを取り戻した咲夜は次の策を考えていた。

相手の札の投擲も避けられているしこのまま頃合を見て不意をつき、背後からの一撃を狙っていた。

札は真っ直ぐ飛んでくるものもあれば躱したあとにホーミングしてくるものも混ざっていた。初めはヒヤッとしたがナイフの投擲で相殺すればなんて事ない。


咲夜(それに彼女には自分の能力に気付かれていないし勝機はある。仮に気付いたとしても破られる事は無いわ。あの方でも無いし…)


咲夜は再び霊夢の前にナイフの弾幕を設置した。もちろん直前まで彼女は気付かない。いや気付けないはず。前と違うのはナイフの軌道。霊夢に当てるより行動範囲を狭めるような配置にした。これで動きを制限された所を背後からの奇襲で仕留める。


咲夜(さあ、これにて終幕と致しましょう)


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