・・・お、恐ろしかった。
妄想詰まってます。
※ちょっと意味が分からない部分もあると思いますが。
よかったら、どうぞ。
美唯は動物が嫌いだ。
特に小動物。犬。猫。鳥・・・。
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美唯(6)小学校初めての夏休み。ペットショップにて。
「美唯好きなもの買ってやろう。」
「えー、うーんとね・・・」
小さな頭で考えたんだ。一生懸命。
「・・・この子!」
「大事にするんだぞ。」
「はい!」
小さな手で持ち上げた子犬はあまりに愛おしく。
嬉しさに顔がほころんだのを覚えている。
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その日は非常にのどの渇く季節で、快晴の日、気持ちのいい朝でありました。
下品な笑い声が周囲に響く。
声の主は、コンビニの前で非行少年達。いかにも不良を絵に描いた3人組だ。
そこへ周囲がざわついているのをよそに、一人の少女がゆっくりと近づいていのが見えた。
「ふっ。あそこの少年たちは明らかに不愉快な存在。どうしたものか。」
言葉使いに似つかわしくない、凛とした鈴のような声が発せられる。
そう、誰しもが聞こえる声で彼女は言った。
「答えは・・・退けろだ。」
「はぁ?」
驚くべき発言に、周囲は一斉に彼女を無言で注目せざるおえない。
今まさに人を見下した言い方で少年たちに啖呵を切って、偉そうに立っている彼女こそ 天王寺 美唯(16)である。頭のほうはわからないが・・・とにかくお金にも容姿にも困ったことがない超お嬢様。
【何の苦労もなく育ってきたのでごらんのようになってしまったのをお察しください。】
「退・け・ろ!」
少年たちの反応に不愉快になったのか、さらに念を押す。
「よく聞こえなかったんですけど。」「もっかいいってよ。」「うけるー。」
少年達は携帯をいじりながらよく聞く若者セリフをはいている。
「・・・。」
(もうやめてー、もう本当こわいからー。注意したのはいいけど、どうすればいいのよぅ。泣)
【彼女は小心者である。言葉と態度がかみ合わないかわいそうな子だった。】
あまりにしつこいので少年aが、少女の顔を拝もうと顔を上げるのだが・・・
顔を真っ赤にしてフリーーーーズ。
再起動したaが急いでb・cに報告をする。
「おい、おまえら見ろって。」
「?」「へ?」
一瞬フリーズした少年たちは、少女に聞こえない声で会話を続ける。
(可愛いんですけど。)(モデルかなんか?)(マジかわゆすー。)
そうです。彼女はすれ違う人全て振り向くと言っていいほどの美人である。
「か、帰るぞ。」
しばらく居座っていた彼らは彼女を見て抵抗するのが申し訳なくなったのか、おとなしく帰って行った。
「お、おぉーーーーー。」
歓声を浴びる中。美唯は緊張がとけたのか、めいっぱい胸をなでおろす。
(・・・お、恐ろしかった。)
【自分の行動の方が恐ろしいかったことに彼女は気が付いていない。】
周りは、まさに拍手の渦であった。
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翌日
美唯は、知らない男に誘拐されました。
目を通していただき感謝です。
本当に・・・お粗末さまでした。笑