望んでいた非日常
徒然なるままに書いてみました。
「ぎゃああああああああああ」
がばっ。思いっきり布団を蹴っ飛ばした。俺は悲鳴を上げて目を覚ました。それは最悪の朝であった。
さて今日は日曜日。カレンダーの真っ赤の文字の日だ。特にやることはない。時計を見る。アナログ時計の針はまだ6時にすらなっていなかった。こんなに早く起きたとは。
「なんて、最悪な夢を見たんだ」
物凄い悪夢にうなされていた俺は思わず起き上がってしまった。ここに貴重な休日の睡眠時間を失ったのだ。俺にはこのことが残念すぎて二度寝をする気にもなれない。しろよと言われても無理なものは無理である。
「起きてもな、やることが………」
そう言いつつも起き上がる。自分の部屋がある2階から降りたところで1階にはテレビがあるくらいだ。それ以外に俺にとって魅力的なものなどない。ゲームもあるが俺はあんまりゲームをやらない人間だ。じゃあ、暇つぶしに勉強でもするか。バカか。俺はそんな真面目ではないし、ましてやる気なんか起きない。
「つまらない」
俺だけがこんなつまらない日常を送っているのだろうか。ほかの人はありふれた日常をごく普通の人生を楽しんでいるのだろうか。
仕方なくというか必然的にテレビをつける。ちょうど点いたチャンネルはN○Kだ。ニュースはいい。社会の情報はとても大切だ。特に近頃はこの国も治安が悪くなってきている気がする。昨日の火事について、殺人事件についてなどの報道の後スポーツの時間となった。どうせ野球のことだろう。別に野球は嫌いではないが聞くよりする方が好きだ。だから俺は手元のリモコンのボタンを押してテレビのチャンネルを変える。やはりこの時間はアニメなどやっていない。アニメでもあったら暇つぶしにでもなったのに。俺は手に持っていたリモコンを部屋のどこかに投げた。
──次の瞬間。
ピカーン
突然テレビから謎の光が発した。
「ま、まぶしい」
テレビの画面からは謎の光が発せられ続けておりいまだ俺の目には強い光だけが入ってきて前など見ていられなかった。
しばらくすると光がやみ始めてようやく目の前を見ることができるようになった。
「なっ!」
俺の目の前には非日常的なものが存在していた。非、日常的。それは俺が最も望んでいたもので絶対に起こらない空想のもの。それが俺の目の前に存在したのだ。
「テレビから女の子が!」
テレビからはどこかで見たことがあるようなアニメの女の子が出てきた。
「初めましてご主人様」
これが俺にとっての非日常への世界への第一歩だった。
特に感想などありません。僕の適当話に付き合ってもらいありがとうございます。