3話
今日2つ目の投稿です!!
少し短めです。
ん?父上、母上、兄上と姉上だ。
父上の膝にのり母上が隣にいて、兄上と姉上が隣にいる。
あ!6歳の時みんなで”ピクニック”に行った時のことだ。確か、セイルに教えて貰って行きたいって駄々をこねたんだっけ...まだ魔法が使えないと相談する前の時だ。
あ、ここは、7歳の時、父上に魔法が使えないと相談しに行くところだ。
(言うな! 言うな!)
手を伸ばしても7歳の自分をすり抜ける。
ここは、兄上が魔法ができるようになるよう手伝ってやると言われ、久し振りに兄上に会えたのが嬉しく喜んでついて行った日だ。
見せてやると言われ何度も魔法で攻撃され痣だらけになった。
(ついて行くな!)
この日は使用人達に無視されるようになった日。
姉上に’ゴミ’と言われた日。
こんなの見たくない!見たくない!
「こんなの見たくないー!」
目を開けてはっとする。
そして段々思い出してくる。魔獣に襲われて、そこを助けられて、怒鳴られただけなのに心配して貰ったということに救われた気がして、本当にもう死んでもいいと思ったんだ。
それでここは...?
あ、あの男の人と女の人が駆け寄ってくる。
そういえばここはベットだ。何ヶ月ぶりだろう...?
そんな事を考えてると、
「目が覚めたのか...。」
「良かったわ、っていうかあんた男なのに細すぎよ。今、ご飯もらってくるから。」
「えっ、どうしたの?」
気が付くと目から涙が留めなく流れていた。あれ?何でだろう?早く止めないと。
いつもならすぐ止まるのに...。
すると少しぎこちないが頭をギュッと抱きしめられる。
誰かに抱きしめられるのって何年ぶりだろう。
抱きしめられるってこんなに暖かいものだったんだ。
時間がたち涙がとまる。
...そして魔獣のことを思い出し今いきなり震えがくる。そして分る。”僕は生きたかったんだと”
そして二人の方を見て言う。
「助けてくださり、本当にありがとうございました。」
そして深く頭を下げる。..何も返事が返って来ない。一度死のうとしたくらいだし、お礼の言葉、うけとってもらえないのだろか?そして恐る恐る顔を上げると
「たすかってよかったわ。」
「ああ本当に。」
また少し泣いてしまった。
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