15話
今日一つ目の投稿です!
主人公視点に戻ります。
ピクニック場、ここは5歳のあの日に来た所だった。
そう、あの大きな木の下で食べた。
みんなで...。
今はそんな事を思い出している時間じゃないと自分に言い聞かせ、殿下の方を見る。
「どこで食べる?」
殿下は周りを見渡してから、
「あっちの木の机のところにしよう。」
と言ってきた。
何故か木の下じゃなくてほっとしている自分がいる。
俺は空間魔法 初級の【アイテムボックス】を使っていつも持っている携帯食料を出す。
その様子を殿下が見て、
「このサンドイッチ、王城の料理人に作らせたんだよ。入学試験って張り切っちゃって、沢山あって。食べないか?」
これを食べている俺に気を使ってくれたんだ。
でも味なんて感じもしないし・・。
それに人からただで貰うのも嫌だし。
貸しを作るのも面倒だし。
でも余るのは勿体ない。
「俺は自分の携帯食料を食べる。もし余れば【アイテムボックス】にでも収納しとけばいいんじゃないか?そうしたらいつでも食べれるし、【アイテムボックス】の中だったら時間も経たないから。」
すると殿下は目を見開く。
「【アイテムボックス】っていっても魔力使うし勿体ないよ。」
その言葉に少し驚くと共に納得する。
【アイテムボックス】位の攻撃魔法以外の初級魔法だったら精霊魔法が使える俺の場合、精霊が自然にやってくれる。というかその事で俺の魔力が減りはしない。
一人で納得する。
そして殿下の方を見る。
まあ、もらっておくか。
「じゃあ、貰う。」
そして食べる。
普通だったら王城のものだし、とても美味しく感じるのだろうか?
サンドラさんが食べたらなんて言っただろう?
サンドラさんは美味しいものが好きだったな。
やっぱり一般的に美味しいはずのものを食べても、携帯食料を食べても何も感じない。
サンドラさんとガインさんと食べた時もあの5歳の時にみんなで食べた時も美味しかったのに。
まあ、取り敢えず美味しいとでも言っておくか・・と言う前に殿下が話しかけてくる。
「何を見ているの?」
えっと思って殿下を見る。
すると言った本人の殿下も慌てている。
殿下の前なのに失礼ということか。
謝らないとと思う。
すると殿下は
「謝るな。」
と言ってきた。
じゃあ何をすればいいんだ?と思う。
すると殿下は
「お前は何を考えていたんだ?」
と訊いてきた。
何かヘラヘラした感じのが消えている。
こっちが素か。
でもあの時の事をまだ話したい気分でもないし...。
適当にはぐらかすか...。
「あ!殿下。もうそろそろ出ないといけないんじゃないか?」
ジャンスと呼べと言われたのに殿下と言ってしまった。
すると護衛らしき人が
「そろそろ出たほうがいいと思います。どうぞ馬車にお掛けになっていて下さい。」
上手くはぐらかせたと思ったが殿下の視線は変わらない。
目があったが何故かそらしてしまった。
そのまま帰りはあまり話さなかった。
そんな感じでさっきの会場に着く。
成績が貼ってある。
俺は勿論満点...って同点満点が一人しかいないんだけど。
あんな簡単だったのに?
同点って誰だと思って名前を見ると、ジャンス=マジェスタ。
殿下だった。
そして実技試験の説明が始まる。
「実技試験は会場を移ってもらう。絶対壊れないように加工してある的があるからそれに向けて自分の持っている最大の力で攻撃魔法を放て。それを試験官が見て成績を付ける。そしてその後の試験に進むのはその試験に通った者だけだ。」
そんな感じで実技試験が始まった。
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