12話
今日一つ目の投稿です!
<サイモン視点>
国王陛下に押し付けられた感じだが、何年間も王立学園の学園長をやっててあんな生徒を見たことがなかった。
学園長という俺にも対して興味を示してなかった。
というか自分自身にも大して興味を抱いていない気がした。
なのに何を求めているか訊いたら
『力。首席。』
と言ってきた。
理由を訊いたら“守るため”と“認めてもらうため”だそうだ。
ありきたりの答えだと思って顔を見たら、他の奴らとは何か違った。
真剣なんだと思った。
だがそれでも何か違う。
何かを誓った者が持つ特有の瞳。
ほとんどの者は情熱か復習のための怒りだ。
だがこの少年はどちらでもない。
苦しんで苦しんで苦しんでそれでも自分が許せず自分を責め続けている感じ。
とても悲壮な感じがした。
ほとんどの奴らは多分自分で自分を責め続けるなんてできず、自然といい方に解釈し自分を許している。
でもこういう奴らは逆に他人がどうこう言っても変えない。
まだ12くらいの少年なのに・・。
この子には何があったんだ?
まあ、俺の知ったことじゃないか。
もし入学できたら、少し見てやるくらいはするか...。
そんな事を考えながら、少年の料理が来たので席を失礼して帰った。
何か後味が悪かったのでもう一軒飲んでから帰った。
<ルイ視点>
学園長が帰った後、きた料理を黙々とと食べる。
やっぱり何も味がしない。
そういえばさっきの話し方、相手に気を使わせてたかも...。
自分の中で何を思っているかは自由だが、相手に気を使わせるのは良くない。
明るく振る舞わないと・・。
笑って挨拶をして、普通に話して、気を抜かなければ多分表情は取り繕える。
寝るまで、暫く表情筋を使ってなかったので、笑う練習をする。
そんな感じで過ごしていたらいつの間にか寝ていた。
ー次の日ー
いよいよ入学試験。
緊張しつつも学園に向かう。
ついた...というか物凄い数の人がいる。
貴族の人は元々平民より魔力保有量が多いから入学試験は受けるが受かる子が多い。
平民は毎年10人いるかどうかだ。
そんな面持ちで試験会場へ向かう。
ここの試験は難しいらしい。
今まで満点は歴代の中でも何人かだけ。
頑張ろうと思いながら、自分の席に着く。
すると隣の席の男子が挨拶してきた。
ここは明るくと何度も頭の中で唱えてから聞く。
「僕の名前はジャンス=マジェスタ。よろしく。」
マ、マジェスタって今言った・・?
お、王太子殿下!
子供の頃からの教育のせいか、咄嗟に最敬礼をしてしまった。
「王太子殿下、お初に...」
言いかけたところで椅子に座らせられる。
みんな見てる。
そういうことか・・。
そして王太子殿下の方を見る。
「僕の事はジャンスと呼んで。で、名前は?」
「ルイです。」
すると王太子殿下は怪訝な顔をする。
「家名は?さっきの動きを見るからに平民じゃないでしょ。」
俺は少し返答に迷ったが、取り敢えず
「平民です。」
と答える。
まだ疑わしそうな顔をしているが、取り敢えず笑って前を向く。
王太子殿下よりも首席の方が大事だし、復習でもするかと思い頭の中で暗唱する。
するとまた王太子殿下が話しかけてきた。
面倒で少し不機嫌な顔をしそうになったが、笑顔に整える。
「君面白いね。なんか仲良くなりたくなっちゃった。敬語今後使わないでね。」
なにも面白い事を言ってない気がしたが、取り敢えず
「分かった。」
とだけ言う。
そしてやっとテストが始まった。
あれ?難しいっていってたけどこれってサンドラさんに結構昔に教えてもらったやつじゃない??
これなんて俺は難しいって言ったけど基礎だって叩き込まれたやつ。
もしかしたら後からさらに難しいのが出てくるのかな?
そしてテストが終わる。
今回は偶々簡単だったんだろう。
そして隣の王太子殿下を見る。
「多分満点取れたかな〜?ルイはどうだった?」
やっぱり簡単だったんだ。
「俺も大丈夫だと思う。」
そう言うと何故か王太子殿下が驚いた顔をしてる。
何なんだ?と思っていると声がかかった。
「今から採点をする。基準点を満たしていない者は即帰ってもらう。2時間後ここに集合だ!昼飯でも食ってからこい。」
そんな感じで筆記試験は終わった。
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