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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

羨望の果て

作者: 行世長旅

憧れの人を、ただ見上げるだけの人生になってしまった。


かつては、一緒に頑張ろう。と言い合っていたものだが、俺は当時から薄々気が付いていた。


こいつは俺なんかと違って、才能もあるし努力もしている。将来は絶対に有名人になると分かっていた。


俺は誰よりもあいつを称賛していて、誰よりもあいつを羨んでいた。


俺に無いものを持っていて、俺が望むものを手に入れた。


それが悔しくて、憎たらしくて、けれどやっぱり納得出来て。


何もかも劣っている俺は、あいつと同じ高みに登るなど不可能だと分かっていた。


だからせめて、あいつから一言貰いたい。


頑張れと言われれば頑張れる気がするし、諦めなと言われれば諦めてしまえる気もする。


けれどそんなことを考えている時点で、俺はあいつの隣に立つ資格なんてないのかもしれない……。

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