第9話 わずかな休息
「ぅあ!」
目が覚めて一番最初に目に入ったのは
華の驚いた顔だった。
「総統!星南!ウサっちが目覚めたよー!」
ウサっちって・・・・・。
んなことはどうでもいい。それより、体が動かん。
「俺はどうしたんだ?」
「あ、動いちゃダメだよ。死んだ時の怪我治ってないし、
深層意識での怪我も軽いモンじゃないよ。」
あの光の中のことか。あそこで怪我すると現実の体にも影響がでるのか・・・。
ガチャ
部屋の扉が開き、星南とクルエルが入ってきた。
「目が覚めたのね。・・・ったく、もうちょっと体を大事にしなさいよ。」
星南は少し呆れたように言う。
「やーっとお目覚めですかー。」
クルエルは相変わらずウゼェ。
「俺・・・・死んでからどれくらい寝てた?」
「丸々2週間寝てたのよ。このまま起きないかと思ったわ・・・。」
2週間!?!?
そんなに寝てたのか・・・・。
「でも、まだ寝てなきゃダメですよー?
ま、もう平気でしょうがね♪」
「どういうことだ?」
全然平気じゃねぇよ。体が動かないんだしよ。
・・・・あれ?動く?
「あ・・・・・。」
腕をくいくい動かしてみる。体に支障は見当たらない。
「覚醒すると回復能力が上がるのよ。
それにしても凄い回復ね・・・・・。こんなの見たことないわ・・・・。」
「覚醒した直後というのは、信じられない力がでるものですよ。
あなたのときもそうでしたよ。」
・・・・燃料ってのは俺の想像を超えてる力があるようだ・・・・・。
「さて、この調子だとあと2日ほどでもう全快でしょう。
そうしたら、あなたの超術を見せてもらいましょう。」
「ま・・・・待てよ!そんないきなりできねーよ!」
「大丈夫ですよぉ♪
覚醒してしまえば超術は発現します。
では2日後、華と実戦していただきますね♪」
えぇ!?話が早すぎだ!!
「あ、超術使っていいの!?」
「どうぞどうぞ♪」
「ぃやったーーーーー!!!思いっきりやっちゃおっと!」
待て待て待て待て待て待て!!!!!!!!!
無理だって!!
「大丈夫よ・・・・。私のときは総統と戦ったから・・・。」
星南が俺の耳元で囁いた。
・・・・・・・・マジ?
だったら、大丈夫かな?
星南が言うしな。
「華の超術って何系だ?」
一応聞いてみた。また死んじまったらシャレにならんからな。
「あたしのは超能力系のヤツだよ。」
「華のは攻撃力高いですよ。
殺傷能力だけだったら世界でもトップクラスですよ。
本気になったら私を凌ぐかもしれません。」
!!!!!!!!!!!!!!!
世界トップ!?
まずいって!!
「まあ、あなただったら大丈夫です。
私が保証しましょう。」
・・・・・・・・・・マジ?
調子に乗せられてる気がするな・・・・。
「うっわーーーー!!!!
久しぶりだなぁ、超術使うの!!!!
メッチャ楽しみーーー!!!」
・・・・・・本当に大丈夫なんだろうか・・・・?
今回は少し他の話とは違うと思います。
多少ほのぼのしてるかと。
できたらこの話に対する意見が欲しいです。
よろしくお願い致します。
・・・・・もっと頑張ります^^;




